大物特別展

昨年はダリ、その前にもフェルメールと、世界の大物画家の特別展が
多くは東京で、2〜3ヶ月開催されることがある。


たいてい混んでいるので、空いていたら幸運に感謝しよう。


ちなみに「空いている」というのは、チケットを買うのに
並ばない程度で、絵が充分に見られる、という状態ではないのを
承知しておきたい。人の頭なしで絵が観られたら儲けもの。


特別展に際しては、たいてい入口付近に「催しにあたって」
いかに誰それが尽力したか書いてあるが、あまり気にせず
スルーしよう。


次にありがちなのが画家のプロフィール、年表。
これも知りたければ事前に調べていこう。なにも博物館で
すみずみまで読む必要はない。


そして、つい陥りがちなのが「タイトルを読む」のに精一杯で
絵画の鑑賞がおろそかになること。
絵画を観て「なんだこりゃ?」と思い「タイトル」を読んで
納得すると、その時点で鑑賞モードはストップし、次の作品へ
目が移りがちだ。


有名画家の特別展といっても、目玉絵画(誰もが知っているという
意味)がやってくる機会はほとんどない。あって2〜3枚。
あとは「似た作品をどこかで見たことがある」のが実情だから
特別展を観に行くのなら、単純に絵画だけ楽しもう。
どうせタイトルなんて、美術館出るときには忘れるでしょ?


特に印象に残る絵画があれば、その絵葉書を買っておくと良い。
あとで画集やネットで調べるのに好都合。
人ごみで無理にタイトルを見ようとしても、書いてあるのは
タイトルと画材と年代くらい。ますます、そんなものを覚えて
いるはずがない。


「とにかくすごい人だったよ」という感想ではなく
「好きな絵があったよ」と言いたいではないかw