10時には寝ます

正月休み明けから明日までの3週間、父が東京の私の部屋に
転がり込んでいる。って家出じゃないよ。


父は昨年夏まで科学者で、某大学の研究室にこもっていた。
能天気に仕事していた。娘としては一度くらい
「論文書かないの?」くらい聞いてみても良かったかもしれない。
家に仕事を持ち帰らないタイプだったから(マンガは持ち帰る)
何を研究していたのかよく知らない。


しかし色々あって、どうしてこうなっちゃったのか、なぜか
今は東京の会社で取締役をやっている。田舎の自由きままな
生活から、スーツをビシッと着て定時に通勤電車に乗る生活。
うーん。
生活環境が変わり、かなり厳しいのではないかと思う。


が! この3週間、炊事はすべて父がした。後片付けも。
娘の私は珈琲を淹れるくらいで、米すら研がなかった。
父は私より早く起きて朝食を作る。
ごはん、納豆、卵にほうれんそう、プチトマト、味噌汁。
私が作るよりずっと栄養バランス的にも充実している。


夕食はいろんなものを食べたが、なぜか私の口にちょうどの
塩加減で、なぜか全部美味かった。
会社から帰って遠回りしてスーパーに寄り、私が帰宅する
頃に食べられる状態になっている。
うーん。素晴らしい。


残念なことに、それも明日の朝食までだ。父の勤務先が
本社から研究所に移る。研究所へ通うには、私の家から
では遠い。


病気の私には本当に嬉しい3週間であった。父へ一言。
よし!」w