日本画

えーと。。恥ずかしながらキュレーターでありながら
千住博の作品は「Waterfallシリーズ」しか見ていません(汗


しかも勝手に梅田 望夫さんの「はてなハイク」にあった
千住博著?(「美術の核心」p164-165) を引用します。

日本の茶碗には、世界に類を見ない独創的なスタイルがあります。「不均斉」と言い、歪んでいるということに価値を見出す価値観です。これは人工物に対称形を重んじる西洋や中国ではまずあり得ないことで、日本以外では、形がくずれていると失敗作と見なされます。しかし日本においては、この美しいくずれ方が重宝されるのです。(「美術の核心」p46)

http://h.hatena.ne.jp/umedamochio/9245599451952671207

そこで日本文化とは何かを考えてみます。結論を先に言えば、それは「日本語で考えられた文化」のことです。(略) その考え方でいくと、日本画とは日本語で発想された絵画となります。(略) 日本語で考えるとは、日本語の文法で考えるということです。(略) そのあいまいな言葉により考えられたあいまいな文化、それが日本文化なのです。(「美術の核心」p164-165)

http://h.hatena.ne.jp/umedamochio/9236557068531267923


千住博の「WATER FALL」は一目見ると、息するの忘れます。
写真かと思うほど、見事に滝の本質を描き出しています。
それは光であり、避けがたい引力であり、水の集合体であり。
まるで水が大地を打つ轟音が聞こえてきそうな迫力。

しかし、もしかしたら「滝」が私たちに与える、あの
地鳴りとか、どこか近寄り難い(恐怖感すら覚える)神々しさは
実際に滝を見たことがなければ、作品のメッセージを受け取る
ことはできないのかもしれません。


またいつものオチですが(笑) 作品は本物を見てください。


千住博 公式ホームページ
http://www.hiroshisenju.com/top_menu_j.html