ワニの背中を踏んで河を渡る

さて。はまちちゃんさんの賢くも危険なウェブサービス
「ワニ」と私が表現することについて。


もちろん「ワニ」は危険の象徴なわけですが、なんで「ワニ」
なの?
実はこれ、「因幡の白うさぎ」から連想した表現なのです。
気付きましたか?(笑)


昔ばなしなので、どれが正しく伝えられているかというのは
難しいところですが、とりあえず下記を紹介しておきましょう。
http://www.lifence-inc.co.jp/daikoku/inaba.html


因幡の白うさぎ」で印象的なのは、皮をはがされたうさぎが
通りかかった大黒様に「ガマの穂綿で身を包み」なさい、と
いわれるシーンだと思いますが、どうでしょう?


白うさぎはワニを騙して海に整列させ、その背中でできた橋を
歩いて海を渡ったのです。


因幡ですよ?白うさぎが居たのは隠岐の島ですよ?日本海ですよ?
ワニなんか居るわけねぇ!
ってことで、ワニザメだ、という説もあります。
ワニザメなら居るのかよ? という疑問も残りますねぇ。
こういう神話は、当時の部族間の戦を動物などに例えて残したとも
言われてますから、そこらへんは軽く流すのが良いでしょう。


白うさぎの嘘を知って、怒ったワニがうさぎの皮をはぎます。
なんで食ってしまわないんでしょうね?
そこへまずは、大黒様(おおくにぬしのみこと)のお兄様たちが
通りかかります。哀れな白うさぎに「海水で体を洗って風にさらせ」
と言うのです。お兄様たちの悪質ぶりが顕著ですね。
「傷口に塩を塗れ」ってことですよ。
当然、体は赤くはれ上がってうさぎはさらに泣くわけです。


お兄様たちのパシリに使われて、大きな荷物を担がされた大黒様は
遅れてやってきます。そして泣いてる白うさぎに会います。
親切な大黒様は「ガマの穂綿にくるまりなさい」と教えてくれます。


つまりですね。
はまちちゃんさんの「ワニ」はもともと悪意はないんです。
嘘がバレなければワニは危険じゃない、無難だと分かっている白うさぎ
さんたちは、上手にはまちちゃんさんのツールをつかいましょう。


で「ワニ」だと分からないで、ただの橋だと思って渡っちゃう人は
いつ「ワニ」に皮を剥がされるか分からないのです。
自分が「分からない」と思ったら、はまちちゃんさんのツールには
手を出さないことです。皮を剥がされるだけなら良いですが、
悪意のある人にさらに利用される可能性があります。大黒様のお兄様
たちみたいに、他人の失敗に塩を塗って、笑い者にしよう
(だけならまだかわいいもんですがね)なんて輩もネットには居ます。


個人的には、はまちちゃんさんは大黒様の役割もしていると思います。
初めから「危険だよ」と教えてくれているからです。
「ガマの穂綿」は示してないですが、お兄様たちみたいに
知らない人に対して騙して塩を塗るような真似はしていません。


ってことで。アマゾンかどこかを想像していた皆さん?
日本にもワニが居たんですよ(違