度胸なし。

先週の藤倉先生は、指導対局のとき、一手ずつにヒントを出します。
「んー?それは王手ですか?」「うー、こまった!」「えーぃ、金とりー」
なので自分の手が良いのか悪いのか、先生が何を目的に駒を進めているのか
分かります。
今日の熊坂先生は、そういう独り言みたいなヒントはほとんどありません。
もちろん要所要所で解説してくださるのですが、こちらがよほど悪手を
指さないうちは、淡々を対局を進めていきます。
今日も先生が「ここまでは良いですね」と仰ってくださるまでは、
自分は先生の術中にはまってるんではないか…と思ってました。


さて、指導対局に入るときですが。
くま: この前は8枚落ちですね。藤倉先生、何て言ってました?
ここ: 終盤が悪い、って言ってました。
くま: (笑)え? そんなひどいことを?


不成の銀さん、大笑いw
ぎん: そんなひどい言い方してませんでしたよ! ほめてましたw
ここ: そうでしたっけ?
くま: じゃあ今日も、8枚落ちからやってみましょう(笑)


頂いた資料のとーり、馬鹿の一つ覚えみたいに指す私に、先生は
ところどころ手順を変えながらも、だいたい同じような終盤に突入。
ここからが苦手なところ。先生の王がどんどん逃げてしまいます。
そんなとき、こんな場面がありました。



正確にこの場面だったか定かではありませんが、
熊坂先生が5五あたりで歩をぶつけてきたのです。シレっと。
・・・( ̄− ̄ ) ただ取られはいけないんだよな、と取りました。


それからしばらくしてなのか、また6六あたりで歩をぶつけてきました。
・・・( ̄− ̄ ) ただ取られはいけないんだよな、と取りました。


そのうち私の玉頭に歩を打たれた…んでしょう、銀で取って
「それはやっちゃだめですー」と戻されました。どうしてだめなのか、
一通り説明してもらって納得。しかし先生、ひと言。
「こっちが(図)もう一手詰めですから、歩の取り合いはしなくていいんですよ」
うそ! Σ( ̄□ ̄ ;


それって… それって… どれくらい前から独り相撲してたんでしょう?(涙)
ええ!はまっていました、先生の術中に!!


熊坂先生の「シレっと指し」、次は騙されないぞー(号泣)


■おまけ 道場に行ってみました
道場と言っても隣の部屋なんですが。盤が幾つも置いてあって、老若男が
いつでもいっぱい対局を楽しんでます。女性は稀有。
道場の席を借りて、不成の銀さんに6枚落ち対局してもらいました。
いきなり資料とは違うわけでして(汗) ぼろぼろにやられました。
というと語弊だらけですが、不成の銀さんが「例えばこう攻めればいいでしょ?」
一手一手解説付きで誘導してくださったので、意地悪されたわけじゃありません。
金銀付いただけで、こんなにも駒の動きって縛られちゃうんだなーと思いました。


道場を出たときには「誘導されてただけだし、いい経験だったー♪」と
喜んでいたんですが、帰りのバスに乗った途端に頭がぐるんぐるん回りまして(笑)
自分も少しは頭使ってたみたいです(笑)
不成の銀さん、ありがとうございました♪