「初級シスアド」消える

そういう資格名が消えるだけで、本来「初級シスアド」に期待された
スキルが、ここへきて消えるわけではない。


私も「初級シスアド」は持っているが、資格そのものに価値を
感じたことはない。「初級シスアド」が本当に「知識を持つ人」
という意味あいならば、毎年、更新されるべきだと思った。
毎年とまでは言わなくても2年に一度は受け直さないと、ほとんど
意味はない。それほど技術革新は速くなっている。


「初級シスアド消える」−情報処理技術者試験が大改革へ


うちの会社では、企画部門は「初級シスアド」取得は義務だった。
そういうふうに会社案内に書くのはいいけれど。


私がストリーミングソリューションを担当していたとき、
企画の人たちが聞きにくること。
「15秒の動画があるんですが、サーバーはどれくらい必要ですか?」


・・・( ̄□ ̄;)


「それ、解像度はどれくらいにエンコードするつもり?」
「解像度って?」


・・・( ̄□ ̄メ) おまえ、初級シスアドだろうが!


こ:「どれくらいの『綺麗さ』が必要なの?」
企:「分かりません。お客さんは何も言ってません」
こ:「動画の内容は何?」
企:「テレビコマーシャルです」
こ:「なんの?」
企:「そんなこと関係あるんですか?ハードディスクは
   どれくらい必要なんですか?(怒)」


こ:「コマーシャルなら300bps*1あればいいと思うけど、
   言っとくけど、300bpsじゃ、女優の声すら聞き分けられない
   くらい画質粗いよ」
企:「じゃあ、どれくらいがいいんですか?」
こ:「お客さん(クライアント)の要望にも因るんじゃない?」
企:「分かりました!客に何bpsがいいか聞けばいいんですね!
   あと、計算方法だけ教えてください!自分でやりますから!」


企画の子がブリブリ怒りながら帰っていく背中に向かって、空しく
「たぶん、普通の人(IT業界じゃない人)に解像度聞いても
答えられないと思うよー。それ提案するのが初級シスアドなんじゃ
ないのー?」


上記は3年半くらい前の話。
そういえば「bpsとか帯域とか、なんでしたっけ?」と言ってた後輩も
初級シスアド持ってたなぁ。半年間、びっちり研修を受けて。


あ。彼女たちは今、二人ともマーケティング部だ。ふ〜ん。。。


・・・。我ながら最近、愚痴が多いな。

*1:bits per second:1秒間に通信回線に送信される(≒画面に描画される)データ量。量が多いほど画質は綺麗だが、その分転送するのに充分な回線の太さとハードディスク量が必要