ぼく抹茶

いまや社長のペットと化して会社を自由に泳ぎ回る、1歳下のITの申し子
彼は大学院を出てきたので、社歴にすると数年下ということになる。
彼が初めて配属されたのは私も居た課で、課長以下総勢14名。
そのうち女性が7名、全員キャリアウーマン(OLじゃなかったのね)。
男女比が1:1のこともあって、女性の発言権はかなり強かった。


彼のあだなは「まっちゃん」。偉くなった今ではそう呼ぶ人も激減したが
当時は女性社員全員から「まっちゃん」と呼ばれていた。


ある宴会の日の夜、新宿で31(アイス屋)に寄って行くことになったらしい。
他の男性社員と私は早々に退散していたのだが。
女性先輩たちが次々にオーダーし、やっと順番が回ってきた彼。


ぼく、まっちゃん


6名の女性の冷たい視線が、いっせいに最後尾の彼に向けられる。


え?


なにゆってんの?酔った?


ええ、まっちゃんは「抹茶アイス」をオーダーしたらしいのだが、
6名全員に「ぼく、まっちゃん」と聞こえたんだから仕方ない。
このエピソードを居なかった私が知っているくらいだ、かなり長い期間、
まっちゃんが「ぼく、まっちゃん」でからかわれたことは言うまでもない。


ところで、有名なブロガーで「はまちや」さんが居る。
いつも「この人、頭いいなぁ」と思う。からかわれることはあっても、
ネットイナゴは付かなそうな、爽やかな賢いネタを扱う。
彼のはてなでのタイトルが「ぼくはまちちゃん!
http://d.hatena.ne.jp/Hamachiya2/


IDからも彼は「はまちちゃん」で、「ぼくは、まちちゃん!」でないことは
分かる。彼のタイトルを見るたびに、彼は「まっちゃん」ではないかと
思ってしまう。


ぼくはまちちゃん!」サイトにアクセスしてみたい方、よーく彼の
文章を読んでからリンクとか触ってね。重要なネット情報を載せてるので
斜め読みすると、彼の喚起している危ない現象に遭遇してしまうかも
しれないから。