将棋会館なるものに行ってみました

    〜無知の無謀なる挑戦〜


将棋は「嫌い」な私です。でも、もしかしたら
「楽しさ」を知らないままに嫌いになったのかも?という
不思議な想いが、将棋嫌いを無謀な行動へ駆り立てました。


 帰宅直後の手書きメモより

将棋会館なるものに行ってみました。
何をしに行ったかは知る人ぞ知る、ということでw


無知というものは最強ですね、色々な意味で(笑)
幸い、私は今まで男性の方が圧倒的に多い場所で生きて
来てますので、ビビる、ということはありませんでしたが。(1)


休憩前までは。目が回りました。
許されるものならば、休憩時間中は声に出して笑いたかった。


あははははは! ぜんぜん分かんなーい!(2)


しかし恐れていた「7三」とか「8六」とか言われたとき、
それが何処なのかとっさに分からない、ということは
ありませんでした。自分でも意外で。すっと場所が分かりました。
逆に「そんな程度で将棋会館行ったのかよ!」と
驚かれるような気がします。


将棋は先を読むとは思っていましたが、あんなに先まで読むとは
思ってもいなかった(汗 (3)
それに、本当によく駒が盤をとび跳ねて、
「あー、だから『駒』なのかなー?」と思ってみたり。


休憩前は既に打たれていたもので、そこまでは私もライヴで
見ていたのですが、休憩後にはリアルとほぼシンクロしまして、
情報が入るまでは、解説者が「こういう手もある」「これは
どうですか」と色々示してくださいました。決して理解は
してないんですが、少し慣れたというか
「ふーん、そうなのね」と思ったりしたわけです。(4)


ところが情報が入ってみると、リアルの方はその解説とは
全然違う位置に、話題にならなかった駒が指されたりして。
まさに「1秒も考えなかった手だよー」なのかな?とか。
でも解説者は自分が勝負してるわけじゃないし、一般的な
流れを指してくれてるのでしょうね?


それであるとき、○○棋聖が「歩」を打って。
たぶんみんな0.1秒で意味が分かっちゃうので解説して
くれなかったと思うんですが、私にはなぜ「歩」なのか
分からない。解説者がどんどん先にパチパチと打っている中で
一人「なんで歩なの?」


あー。角の道をふさいだのか! そうですよね?!(5)


私たちが「投了」の言葉を聞いたのは、リアルより15分くらい
後だったと思います。
これも全然意外なというか、解説者が話題にしてなかった手で、
しかももっともっと先の話をしていたので
「ここで投了されてます」と聞いたときは、なんだかすごく
あっさり終わっちゃったという印象でした。
最高峰の戦い(6)ですし、読めるわけないですよね。読めるようじゃ
勝負にならないのでしょうけど。


「角をこういうふうに使うのは○○棋聖が始めたんですよ。
 それを◇◇名人が拝借したという具合ですね」
をを。こういう話が聞けただけでもjavaライヴと訳が違うわw(7)




さて。とんでもないものを見てしまったわけですが。
このあと私はどうするつもりなんでしょうね?
作曲もできないくせにVocaloid2買ったのと同じですかね。


医者には「新しいことは始めるな」と注意を受けてるので
始めることはないでしょう、たぶん。(8)
でも「見る」かもね。


もしかしたら私は、食わず嫌い以前に負けず嫌いなのかも。


 振り返って


時間が経てば経つほど、自分の無謀さが知れてきます。自分で穴掘って
入りたいです。ドラマなんかでもよく素人が将棋指してるシーンがありますが
そういうのとは全然違う、長い歴史の上にある真剣な戦いの世界を見た想いです。
javaの盤面を見ただけじゃ意味が分からないから、誰か教えてくれればな♪
そんな甘い考えで行ったのですが、そんなものじゃありませんでした(汗


(1) 女性は2/70人でした。女性も将棋を!と叫ぶ理由が分かります。


(2) 将棋の「楽しさ」が分からなかったのではありません。
   駒を置いていく時間が早すぎて、何をしているのか分からなかったのです。


(3) 先、読み過ぎです。「この手は自分に不利」というところまで読みます。
   あれじゃ自分の次の駒が決められないジャン!と思いました。
   だから長考するんですねー(嘆息)


(4) 相手にわざと駒を取らせることで相手の動きを封じる、とか。
   そんな方法は知らなかった。駒は取られたら損なものと決めつけてました。


(5) NHK囲碁将棋ジャーナル」を見たら、その歩はもっと早く打った方が良かった、
   との解説。うー。あんな上にある角の存在なんて見えません、私には。


(6) 「名人戦だと満席になります」と将棋会館の人が。タイトルにも格がある??


(7) 相手がどんな駒を持っているのか、が重要なのだと知りました。
   理解してなかったので記憶が曖昧なのですが、解説者が
   「ここは歩じゃなくて金でしょうね」「え、歩じゃだめですか?」
   「ここが歩だと、こうなってああなってこうなったとき、歩が置けなくなる」
   こうなったときに相手がどんな駒持ってて、そこに指すかもしれない
   ということを読まなければならないんですね。
   金銀はともかく、私は飛車角桂馬は強い駒だと思っていたのですが、案外
   使いにくいんですね。と思うのは素人だから?意外にも歩は大活躍でした。


(8) 私の病気を気遣ってくださる同僚の皆様へ。
   将棋会館は家からバスなら30分の場所にありました。あの辺りなら土地勘もあり、
   身体的な負担は少なかったです。


しかしながら本当のところ、今後私は「これ」をどうするか分かりません。
すぐにということは絶対に無いのですが、死ぬまでには理解できるようになりたい。
無謀を犯してまで「見ちゃった」んだから。


それから勝負自体の感想です。
解説者の流れと、実戦の棋譜はまるで違いました。素人目にも、その勝負は
すごい「賭け」なんじゃないかと思いました。梅田さんの書いていた「均衡の美」。
両者死ぬ気の戦いだから、あんなに激しく、かつ美しいのですね?
そういう中から新しい戦法が生まれる(発明される)。プロの大胆さ、迫力を
感じました。


独り言。某さん、某棋士、影響力ありすぎ。大和証券杯の大激戦だって気になるじゃないですか!見ても分からないのにwだから将棋はキライなんです。笑
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