斬り捨て御免

奇しくもどなたかのエントリーと同じタイトルですね♪
というのは嘘で
もちろん、彼のエントリーを読んで触発されましたw


http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20090122#1232612280


どうでもいいですけど、はてなダイアリーのURLの付け方は
以前は /ユーザーID/日付(yyyymmdd)/p1
とかだったのが、最近末尾の/p1に代わって長い数字が付くように
なりました。123で始まるのは共通のようですが。
なんかこの/p1とかが嫌いで、私は自分で付けてます。
例えば本日のエントリーは green_summer/20090122/gomen
になります。


さてIDから分かるように、これはsimpleA氏が話題にしていることです。
そもそもは「自由」をどう解釈(翻訳)するのか、というところから
入ったのですが、
自由=なんでも好き勝手やっていい
じゃなくて
御免=(何かを)しても許す
じゃーないの? という問題提起です。
そもそも日本にはどっちかしか概念が無いけど、本当はその中間がある。

ある範囲内なら(=許可できる範囲なら)、なんでも好き勝手やっていい
ということですね?


そこから「切り捨て御免」について話は展開するのですが、
この「切り捨て御免」だって、武士なら何でもかんでも人間斬っていい
って意味じゃないらしいよ?という事実。忘れてませんか?
simpleA氏のエントリーを引用しましょう。

武士は自分が斬って殺しちゃったことを正当化するために、「自分の体面が傷つけられたんだ」という事を証明しなくちゃならんらしい。



重要なので、繰り返しましょ。「自分の体面が傷つけられたんだ」という事を証明しなくちゃならんらしいんです。こういう感覚のズレは、見逃しちゃーいけないんだと思うんです。些細なことですが、おおごとの予感です。


http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20090122#1232612280


そうそう、斬るには理由が必要です。「体面」には、
本来身分が上である武士に対して侮辱した、命令違反した、危害を加えた
などです。
本来、大名行列が通るときにはひれ伏して道を譲るものです。
その列を馬に乗って横切った。なんたる侮辱!バサッ!


んで戦争になったわけですがw


当時の日本の常識では、これが斬って良い許可できる範囲でした。


現在の日本では、いかなる理由があろうと人を斬ってはいけません。
仮に斬るなら、日本の法律が限りなく情状酌量できるだけの理由を示せ。
あ、いや、simpleA氏が言いたいのは、そういう傷害事件の例えじゃなく(汗


「君、もともと日雇いでしょ、明日から来なくていいよ。
 あ、寮はうちの社員であるから使っていいわけで、解雇するから出てってね」
じゃー、斬っていい理由にはなってないでしょ、という感じです。


「悪い。継続契約したいんだが、うちの負債が昨年の決算の3倍でね…。
 運転止めたりして損失を最小限に食い止めたんだけど、それでも支出が
 大きいんだよ。あとは人件費を削るほかないんだよ。
 辞めてくれないかな?
 その代わり、できる限り他の口探すの手伝うから。」
んー、それでも「許可の範囲」かどうかは謎ですね。私なら怒るかも。


今度はこっちが「切り捨て御免」で、雇い主を訴えちゃうってのもアリ
ですね。正当な理由なく解雇する会社は法、もしくは社会的に制裁しちゃえw
んなことしたら、他の会社が雇ってくれなくなるからしない…でしょう。


この「他の会社が雇ってくれなくなる」という恐怖は、少なくとも日本には
ありますね。それが分かってるから会社も充分な理由なく斬っちゃう。
大事なのに些細なことにしちゃってますね。覆い隠してますね、お互いに。
それを破れ、とは、大会社でぬくぬくしている私には言えないですが。


ところで誤解して欲しくないのはー
大会社に入るために勉強しましたよ。その会社の方針とか精神とかまで。
そこまで突いて「あなたのここに共感したから入社したいんだ」という
姿勢で臨みましたよー
そういうところを無視して、私はぬくぬくしてる、と批判は
されたくないですね。


最近、毒入り。