拙著について

我ながら拙著は数奇な運命をたどっている。笑えない。


原稿を出版社に送ったときは、まだなんとなくイケルんじゃないか
と思ってた。一週間待たず企画書が届いた。
出版社に行って、まず企画担当者と会った。男性だったが
「これはイケる!」と押せ押せな感じで、その日のうちに条件とか
決定しちゃった。条件とか企画書に付いてたからねw


そのあと、編集者が決まりました、ってことでまた出版社で3人で
会った。本のタイトルとか、本来けっこう考えるらしいのだけど
企画担当が「これはこのタイトルのままで行こう。変えない!」と。
本文にも手を入れたくない、とのことで、編集者から3箇所ほど
指摘されて直しただけで、ほとんど原文で本になった。


本にすると決まってから、私は何十回も読み返し(いちお、校正w)
たし、一番読まれて恥ずかしいとされる両親にも、読んで聞かせた。
いくら私が梅田さんの本をしょっちゅう開くとしても、この回数には
及ばないw


そんなんで、もう拙著に対して冷静な評価とか自分では全然
できないし、今読んでも感動も何も無い。後悔はしていないが。


それが最近、ちょっと多めの人に読んでもらう機会があって
感想聞いて驚いた。ちゃんと私が「こう読んで欲しい」ってのが
伝わっている。「何度も読み返しました」と言われ、あれ、そんなに
良い本だったっけ?と思ってしまった。


読んだ人!(笑) まさかと思うだろうけど、じつは・・・
発売前の予約の段階で、拙著はamazonのジャンル別順位で2位まで
上がった。1位を阻んだのは、なんと谷川俊太郎氏であるw


諸事情で再版できないのだが、販売権は私が持っているので
違う出版社にまた原稿を送ってみようか? と考えてみたりする。


驚くことなかれw なんと「恋愛小説」だ(爆)