リレー選手

今回は「高速道路」という言葉を使わずに書きますw


ぶっちゃけ私は会社で「えこ贔屓」されてました。
贔屓されるだけの何かをやったからですけど。


普段の売上はたいしたことなくて、同僚や直属の上司なんかには
そんなことは全然知られてなかったのですが、私が
ガッチリ得意先を囲いこんで、それが会社に利益をもたらしている
という自負はありました。だから好きなように仕事していたし、
上司の評価に反映されていなくても、本社の本部長、役員クラスが
しっかりそれを承知しているということで満足してました。


それがあるとき、私の力ではどうにもならなくなりました。


本社の花形部署に駐在が決まったときです。
あとで分かったことですが、そこには役員の陰謀が隠されてました。


今までの得意先を全部取り上げられ、新規得意先獲得に出よ。
ほんと、勘弁して!と思いました。


うちの会社は3月決算なのですが、最初の4-9月期の私の売上は
800,000円(爆)
金融業界の合併ラッシュだったという不運も重なって、惨憺たる結果
でしたw しかし得意先を取り上げられた私は、この時期
種まきをするしか手段がなかったのです。


不幸にして(幸運にして…涙)、10-3月の下期に一斉収穫となりました。
ノルマは10月に達成してしまったので、上方修正。それでも結果的に
修正後のノルマの3倍を売り上げることができました。


もともと本部長クラスには名前が通っていたこともあり、それで
種まきがうまく運んだということもあったでしょう。
が。新しい得意先を幾つも抱えることになって、本当に(物理的にw)
「首が回りません」という状態でした。


病気になって3月をやり過ごし、さて休憩だと思った4月。
室長クラスにも私の実績とやらがバレてしまいました。


3月決算の会社の方なら分かると思うんですが、4-9月期と
10-3月期では仕事の内容が違います。売上も下手すると桁違いです。
にも関わらず、私だけ、10-3月期を上回る数字をノルマにされました。
「無理!!」
しかし室長たちはもう「こいつは走れる」と思っちゃったんでしょうね。
私の心は折れました。


2年間の休職。過去の人たちを見てもそうだし、カウンセラーも言うように
「2年も休んだ人に会社は何も期待なんかしませんよ」


違いました。
2年も休んだのに、いきなりリレー選手に抜擢です。
「走れません」と言っても、上司にとって私は相変わらずリレー選手なのです。
折れましたね。本当に折れました。
もう走りたくない。もうあんな、病気にまでなる走りはイヤ。


逃げるように、慣れ親しんだ部署を離れ、同僚からは「遊んでる」とまで
言われながらも、私は私の仕事をしました。
しかし、折れた心で続けることは困難で、2度目の休職。。


次に会社復帰するときの部署は、そんな走りは必要ありません。
ただ、もう本社役員クラスにまでなってしまっている人たちから、私は
逃げることはできないのです。
悪い言い方ですが「のらりくらり、かわす」手段を身に付けようと思います。
自分の健康を守るためであって、決して会社の利益の足を引っ張るつもりは
ありませんよ!


またリレー選手かぁ… と思いながら、フォームの矯正をしている感じです。


イヤ、と思いながらも、バトンが落ちていたら拾って全力疾走してしまう、
そんな自分がいけないんですよね。