変えることと変えないこと

なんでもかんでも自粛しちゃう人や、どうでもいいことを
「不謹慎」と咎める人がいるとか聞きますが。
短絡的に物事をとらえるのは、どうかと思いますね。


私は震災以前から「金は天下の回りもの!」だと、
使うときには使うようにしています。
目的もなく貯めこんでも、使えない世の中です、どうせ。


使うと言っても、無駄はダメです。私のお金の使い方は
どちらかというと物を買うよりサービスに対価を支払う。
外食、美容院、タクシー、マッサージ、習い事。


今回の震災に対して、私が生活を変えなければいけないのは、
電力供給が間に合わないことに対する節電への協力。
ゆえに音楽を聴きながらパソコンとか、
コーヒー飲むたびにお湯を沸かすとか、
テレビ点けっぱなしで歯磨きに行くとか、
そういう小さいことからコツコツ。
大きなところでは、エアコン・暖房器具の使用自粛。


大きくても、こんなもんです。たぶん全体から見たら
「エアコンくらい点けても大丈夫だよ」なんでしょうが、私的には
小さな積み重ねが大切だと思ってますから。
こういう考えの人は私だけじゃないと思ってますから。


友人が被災しました。生存の確認はとれましたが、それだけ。
家がどうなっているのか、今どこでどう生活しているかは分かりません。
だからといって。
私が彼女の立場になって娯楽を自粛する必要はないのです。
金は天下の回りもの。
飲み会だって行きます(別の理由でアルコールは自粛中ですがw)


ただ、電力供給不足による節電への協力はしなければなりませんから、
飲み会は早い時間に始めて、夜遅くまで店に居ない。
店の照明が暗くても文句言わない。節電協力により店がメニューを
限定していたら、その範囲内で飲食する。
それはしなければいけないと思います。


飲み会のとき、同僚の一人が言いました。
「こんなに節電してるときに、パチンコ屋がやってると頭に来る」。
これは勝手な言い分だと思います。
パチンコ屋は確かに娯楽施設だけど、勤務している人にとっては職場。
節電協力のため、店の照明や音楽を控えていれば、営業していて
いいと思います。被災者が辛いからといって、そうでない人まで
娯楽を諦める必要はないと思います。


実際、パチンコ屋は営業時間を短くしたり、ポスターをはがして
窓側の電灯は消したりしています。そうでなくても利用者が減り、
打撃を受けているでしょう。
営業停止して、もし従業員の給料が減ったり、または解雇されたりしたら
かえって迷惑じゃないですか。


そもそも私たちがやってるIT関係も、ほとんどは無くても困らない
サイトです。災害対策のページは1%にもならないでしょう。
もしパチンコ屋に文句を言うのなら、まず自分たちが提供している
サービスのサーバ電源を全部落とせ、って感じですね。
その方がよほど節電になると思います。


身勝手な自粛の強制や、「不謹慎」と揶揄することは
回り回って自分を苦しめるだけに思えて仕方ありません。


ガソリン供給も今はまだ厳しいようなので、タクシーを使わなくて良いときは
できるだけ使わない、そういう自粛はアリかもしれません。
何が不足して、それにどう対応するのが良いか考える。
それが大切だと思います。