仕事をすると病人にされるぞ

驚きましてね。最近の管理職の持つ権利というやつに。
もし、うちの会社だけなら、すぐにでも
この管理下から抜け出したい!と思うほどに。


仕事上のいろんな決定権は、その程度に合わせて、その組織の管理者が持ちますね。
それは異論ないですね。
そして決定権だけでなく、責任もその管理者にありますね。


私の所属している、最小単位の管理者は部長に当たります。
この部長が、ビックリするのですが、常務役員の命令をきいたことがない。
怒らせて「一週間以内に解決せよ!」と猶予をもらったときも
「べつに常務がいった納期を守る必要なんてない。出来ませんでした、って言えばいい」


二ヶ月過ぎてから部長は、私たち誰一人聞いたこともない、とんでもない
部長独断の意見を発表してました。社長以下全役員が出席してた会議で突然に。


その案はあまりに突拍子もなく、発表した途端、常務から諦めの笑が漏れたのですが、
部長はそれを強行するようです。
もちろん、部下の私たちは常務に呆れられようと、その案を遂行しないと
いけないのでしょう、立場上。
でも突拍子なさ過ぎて、部長から具体的な指示がないと、気をまわして
動くことは出来ません。


こんな独断が、許されるんですね。


でもまあ、日本の企業なんて、そんなものでしょう。
振り回されない部下のほうが少ないかもしれない。
だから日本の企業は疲弊して、ドリンク剤が売れるんですよね。


ただ、そういう、仕事止めちゃうとか、放り投げて責任とらないとか、
そういう管理者はまだ分かるんですよ。
最近ビックリしたのは、その逆の管理者です。


それは本部長に当たる人です。
部会で決まったことを、部長が例のごとく止めていたので、
気をまわして本部長と打ち合わせて、本部長の追加指示も受けて
リリースしました。


その夕方、本部長自ら「これなに?」とメール発信。
居なくて知らなかったのですが、例の部長は「知らない」と答えたらしく、
どうやら私は重大な仕事を上司に相談もなく勝手に進めた、ってことで
リリースしたのに、キャンセルになったと言うのです。


部会でそう部長から指示があったのは、私のノートに書いてありました。
メモは議事録並で、開催日、出席者、会議室、時間も残っています。
ノート全部、ボールペンでかいてありますから、そこだけ追記した、
なんて疑惑ははさむ余地がなく、即座に私の抗議を受けた本部長も
「うーん…」とうなったほどです。


しかし、それを見せても本部長は
「それでも、全く記憶にない」
と言いました。


じゃあ打ち合わせは、私がみた白昼夢とでもいう気なんでしょうか。
本部長は、自分が忘れたかもしれない、という可能性は全面否定です。


こういうとき、部下は例え白昼夢を見るような病的な扱いを受けても
甘んじて受け容れなければならないのでしょうか。
管理者は部下を狂人扱いする権利まで持っているんでしょうかねえ!


この件に関わった人たちに聞いてみても、私が白昼夢をみるよりも、
本部長がうっかり忘れた可能性のほうが高い、と言ってくれます。


でも、そうだからといって、私が違うと言い続ければ、
「本部長は認知症だ!」
と責めるのと同義なんですよ。本部長が記憶にないと言い張る限り。
だから私には反論できず、夢遊病者を受け容れなければならないのです。


こんな人権侵害を、管理者の権利にして良いのですか?
というか、こういう権利も日本企業の管理者には認められているんでしょうか。


せめて健全な管理者のもとで仕事したい。
今の状態では、仕事しないも地獄、したらさらに地獄。