「仕事」にプライドを持つ

昨日の日記で触れたように、私は仕事をするときに「品質重視」だった。
仕事をしていく上で「個」のプライドはほとんど無かった。
SEのリーダーに「話が全然、みえてないよね」と言われても
「見えてないのはてめーだロ」と思いつつ、時間の無駄だと思えば
その場を散会することもできた。


しかし。言いたくないが、我が社は「個」のプライドが高すぎる
人が多い。私には理解不能だし、こういう人が仕事をダメにする
と思う。


いつだったか、上がってきたデザインがイメージと全然違ったので
ディレクターとデザイナーを呼んで、打ち合わせをした。
どうイメージが違うか説明し、「分かる?」と何度も確認した。
そのとき、ディレクターとデザイナーは目を合わせて「はぁ」と
いう反応だった。最後に「色は青とか緑がいいね」と加えた。


翌日、出勤してみたら、夜の2時にデザイナーから激怒メール。
「ここなっつさんが言うので青と緑でデザインしてみました。
 いかにおかしいか、お分かり頂けると思います!」


確かに、こりゃありえねぇ…という、寒々しいデザインが添付されてた。
打ち合わせの内容、全然理解してないじゃん?
理解してないなら、それはそれで構わない。こちらにも責任がある。
しかし、夜の2時まで、私に「嫌味を言うためのデザイン」を
作る馬鹿がいるだろうか? それでデザイナーは夜遅い、と
言うのなら、他のデザイナーに失礼だ。


幸い?彼女は私を陥れるために作ったデザインだから、他にアピール
しなければ意味がないわけで、こともあろうに、このメールを
彼女の上司にもccしてあった。
彼女は「個」としてのプライドは維持したかもしれないけど、「仕事」
に対しては全然プライドを持っていないことがアピールされた。


こんな具合の人種が、なぜかうちの会社に多い。何を勘違いするのか。


本当に言いたくはないのだが。。上長がそのタイプである。
上長の上長を馬鹿にするため「あぶない」と分かっていて仕事を止めた。


私なら、受注してしまったら、例えそれが不条理で私にまったく非がなく
ても、できるかぎり「高品質」めざして着手するだろう。
それが上長のミスによる受注なら尚更、「できないって言ってたくせに
いいもの作ってきたじゃん!」と得意先に言わせたい、と思う。


しかし、今の私の上長は仕事を3ヶ月止めた。現時点で、納期まで一ヶ月
切った。もちろん、この一ヶ月で上長は「巻き返す」つもりである。
しかし現場は火を吹くだろうし、品質はギリギリだろうし、その上
大赤字である。赤字は必至。


事情も知らずに「担当」めいたことをやらされていた私にとって、
こんな不本意な仕事はない。私は上長に「ほらごらん、できないでしょう」
みたいなことを毒づいてる上長、その人こそ上長の資質に欠けると思う。


辛すぎる一ヶ月が始まる。。
持つべきは「個」のプライドでなく、「仕事」に対してのプライドだ。