高速道路なんだなぁ

梅田望夫さんとまつもとゆきひろさんの対談(後編)を読んでいて
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071127/288144/

(最近、私の友人はテキストにリンクを貼っても気付かない、という
 ことが分かったので、URLはダイレクトに貼ることにする)


「いいなぁ」と思った。
今の子供たちがネットで簡単に情報を入手できることはもちろん
だけど、そうじゃなくて、まぁ梅田さんが特別なのは分かってるとしても
本の感想文を書いたら著者からメール(メッセージ?)がくるなんて、
私たちの世代には、在り得ないことだよなぁ・・・


子供の頃、もちろんファンレターを書かなければ作者に感想文を
読まれるなんてことは、まず無かった。
(ファンレターを書いたことは無いが)
それと。ここからが実は肝心なんだと思うんだけど。


梅田さんは別にして、私が尊敬する人たちに仮にメッセージを
ブログで書いたとして。しかも「私信 ●●様」とやったとして、
さて、私より年長の彼らが、自分の名前をネットでチェックする
なんてことをしてるだろうか??
前、特ダネ!の小倉さんは「自分のことが書かれたネットは絶対に
読まない!」と言っていた。小倉さんのような人は、もしかしたら
ファンです♪なんて書き込みよりも「ふざけるな!」なんてのが
多いのかもしれない。アイドルじゃないしね。


そういう意味でも、私たち世代は損をしてる。
損をしてるわけではなく、恩恵にあずかりにくいだけなのか。


18歳高卒、そろそろ工場のライン的作業に飽きてきた様子。
自分のアイデアが社長に「おもしろい!」と言われたのも、ただの
社長が自分の会社をどう評価されたのか分かったから面白がっただけ
なのを察した感じ。一昨日、やりたいことがあれば言ってごらん、
と言ったら、嬉しそうに先輩社員に報告してたらしい。


彼に「My Life Between Silicon Valley and Japan」
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/
を見せて「この人を知っている?」と尋ねたら、知らなかった。
「読書は好き?」と尋ねたら「ドラマの原作とかは読む」と
答えた。そこでamazonの「ウェブ時代をゆく」ページを開いて
「無理にとは言わないけど、あなたに向けられたメッセージだよ」


「ウェブですか?」 「違う。副題を読め」


ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)


「ああ☆」←彼のニコっとした顔が表現できないので☆を付けてみた


私自身、先輩から本を薦められたことはないし、課題図書とか言われる
とかえって読みたくなくなる方だから、彼に無理強いをするつもりは無い。
でも
「これ、どこの本屋でも売ってますか?」「大きい本屋なら間違いない」
「じゃあ帰りに本屋、寄ってきます」


ニコニコと「お疲れ様でした♪」と帰って行った彼は本を手にするだろうか?


「ちなみにこれ、すっごい毒持ってるから。すっごい刺激的で、私、
 読み終わって週末二日間、寝込んだから。やられちゃわないように
 気を付けてね」
  ↑
このアドバイスの意味が彼(仮に読んだとして)に分かったら、まさに
彼には梅田さんのメッセージが伝わったと言って良いと思う。


いいなぁ。彼には梅田さんのような人が居て。