秋の日はつるべ落とし

今のマンションに入居したとき、部屋からの新宿副都心の夕映えが
素晴らしく、遊びに来ていた母が「すごい」としばし見とれていた。
「秋の日はつるべ落とし。写真、撮っておいたら?」
しばらく動けずにいた母も「そうだね」と言って慌ててカメラを
取り出した。


今は高層マンションが建ち、副都心の風景は中央で見事に分断されている。
「あのときの夕焼けは綺麗だった」と母は今の風景を嘆く。


秋の落日は早い。しかし天文学的にはそんなはずはない(笑)
秋の夕日を見て黄昏れてしまう私は、夏至から意識して空を見上げていた。
7月、8月。間違い無く、陽はどんどん短くなっていったw


それでもやっぱり秋の、刻々と変化していく夕焼けの風景には
心奪われ、なんだか物悲しくなってしまう。。
id:caesarkazuhito さんも、そんな風景を写真に治めていた。
http://d.hatena.ne.jp/caesarkazuhito/20081012/1223831634


中学で英語を習ったとき(今では幼稚園児が習うことかも。汗)
日没はsunset。 日の出がdaybreak。 逆じゃないの?と思ったくらいだ。


id:sap0220 さんがスガシカオの詞について

この人の歌詞のうまさは「終わりから始りにかけて」の空気感を表現するのがとてもうまい。つまり、夜更けから明け方にかけての、誰しもが抱えるあの魔物的な‘うっそう感’というか‘妙な喪失感’を、平易な言葉で滲み出させるのだ。その塩梅がうまい。


http://d.hatena.ne.jp/sap0220/20081009


うまいこと書くなぁと思った。


「妙な喪失感」これが秋の落日にはあるんだよなー
だから私は「秋」の詩や小説はあまり書かない。書くと凹む。
そしてあえて、秋には日の出の写真を撮る!(笑)


真剣な話、秋の日の出は写真だけ見ると夕焼けと間違う。
でも日の出はどんどん光が増して行く。それが救いw



一寸の光陰軽んずべからず(やや違