完敗、渡辺竜王様

いまタイトルを打っていたら、間違って「乾杯」と変換してしまいました。
あ、それでもいいな♪
と思ったくらいです♪ 渡辺竜王、乾杯♪


私の将棋嫌いは筋がね入りでして(…そうでもないかな??)
大ファンの梅田さんが渡辺竜王の著書をブログで紹介し、かつ
帯原稿までご担当されたというのに、その本だけは買わなかった、という
過去があります。 しかも堂々とブログに残しているのです(汗

書こうかどうか悩んだこと


開いたページには、まさに将棋の差し方?つまり先を読む勝負?
その楽しさ?が書かれていた。
・・・。・・・・・・。意味が分からない。
読んでも、意味が分からない。
表面的なことも、たぶん精神論的な部分も、私には理解できない、
と思った。
楽しめない本が存在する! その発見にも驚いた。
軽い劣等感というか敗北感というか、そういうものもあった。


http://d.hatena.ne.jp/green_summer/20071227


頭脳勝負―将棋の世界 (ちくま新書)

頭脳勝負―将棋の世界 (ちくま新書)


そして将棋塾に行くようになった私の最終目標は、この渡辺竜王
「頭脳勝負」を本当に楽しみながら読めるようになること、です。
…最近は指導対局を受けながら、とりあえず平手で指せるようになるのは
当然として、そこから先、私はどこまで将棋と関わることを望むのだろう?
とか考え始めています。


本を読んでいないので、大変恐縮ですが、そのときの梅田さんのブログから
本の内容を抜粋させて頂きます。
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20071103/p1

 棋士は将棋を指すことによってお金をもらっていますが、これはプロが指す将棋の価値を認めてくれるファンの方がいるからです。スポーツ等と同じで、見てくれる人がいなければ成り立ちません。


 ただ、将棋の場合「難しいんでしょ」「専門的な知識がないと見てもわからないんでしょ」とスポーツに比べて、敷居が高いと感じている方が多いように思います。確かに、将棋は難しいゲームです。しかし、それを楽しむのはちっとも難しくないのです。「なんとなく難しそう」というイメージで我々のプレーがあまり見られていないとしたら、残念なこと。というわけで、将棋の魅力を多くの人に伝えたい、と思って本書を書くことにしました。(はじめに)

 例えばプロ野球を見る時。「今のは振っちゃダメなんだよ!」とか「それくらい捕れよ!」。サッカーを見る時。「そこじゃないよ! 今、右サイドが空いていたじゃんか!」「それくらいしっかり決めろよ!」。自分ではできないのはわかっていてもこのようなことを言いながら見ますよね。それと同じことを将棋でもやってもらいたいのです。


「それくらい捕れよ!」と言いはしますが、実際に自分がやれと言われたら絶対にできません。「しっかり決めろよ!」も同じで自分では決められません。将棋もそんなふうに無責任で楽しんでほしい。(第三章 将棋というゲーム)


既に一部の方は承知されていることですが、私にとって将棋は
野球やサッカーほど身近ではありません。無責任に楽しめ、と言われても
それは無茶だよ、と竜王戦第四局まで思っていました。


ところがです!! 竜王戦第四局をネット観戦していた私はどうでしたか?!
こともあろうに、会社の自席で(周囲には残業している人が居るのに)
思いっきり無責任に
「これは投了でしょう!」
「なんだそりゃー!」
と騒ぎながら将棋を楽しんでいたのです!!
上記の引用からだけ見たら、私は渡辺竜王の希望通り、すっぽり掌中に収まって
いるではありませんか(爆)


残念ながら、やはり学校の授業でやる野球やサッカーと比べて、将棋はルールを
知らないと観戦するのは難しいです。でもルールさえ知っていれば、
竜王戦第四局の投了直前のあの熱戦は、声が出てしまいますって♪
私には渡辺竜王自ら「頭脳勝負を読んでよ」と言っている声が聞こえます。


勝負の棋譜は「第21期竜王戦中継」で見ることができます。
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/081126.html


ルールを知らない方は、とりあえず棋譜再現を早送りにして、駒がどんなふうに
動いているのか見てみてください。
121手からは竜王一分将棋(持ち時間を使いきってしまったので、一分以内に
駒を指さなければならない)です。


負けました。竜王、将棋って面白いです。