今年初の大盤解説は大イベント♪

わ、わたくしは今日、何年ぶりかに愛の告白をしてしまいました。
本人を目の前にしたら、言わずにはいられなかった…(クラクラ
誰かは内緒です。言われたご本人だけが知っていればOKw


今日は大盤解説に久しぶりに行ってきました!
王将戦第一局、東京会場です!
本局は香川県大塚国際美術館の、なんとシスティーナ・ホールw
その名の通り、システィーナ礼拝堂の「最期の審判」が再現されている
ホールで、昨日1/17(金)王将戦一日目の写真を見たときは、
思わず ;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブッ



王将戦中継ブログ - 毎日jp(毎日新聞)


なんちゅう所で将棋してるんですか?!


大盤解説は大好きです。自分で考えなくていいし(本当は理解する
ためにかなり真剣に考える。説明に追いつかないし。。汗)
プロが解説をしてくれるし、その手の意味まで教えてくれる上に
他の方法の可能性まで示してくれるのです♪
しかし最近は職場が東京将棋開館から遠くなったことや、仕事が
抜けられなかったりで、行けませんでした。
久しぶりの解説会だったので、それだけでも嬉しかったし♪
解説が佐藤棋王、聞き手が鈴木環那女流だったのも魅力でした♪♪


佐藤棋王大盤解説は見たことがないのですが、竜王戦での
棋譜再現に書かれる棋王のコメントがかなり面白かったので、
解説も面白いに違いないと期待していました。
ええ!もう期待を大きく上回る面白さでした!


鈴木女流は将棋塾の先生をご担当されています。
厳密には同じ部屋で「遊々塾」と「レディースセミナー」が
開催されていて、2つで先生が4人。鈴木女流も小泉先生も
「遊々塾」のご担当です。が、同じ部屋、同じ時間にやって
いますから「遊々塾」の生徒があふれてしまうと
「レディースセミナー」の机を使います。そのとき小泉先生や
天野先生は「レディースセミナー」の生徒も一緒に見てくださる
のです。
鈴木女流がレディースに回ってきたことは、私が出席している
間にはなかったのですが、当然「こんにちは」「今年もよろしく」
といったような挨拶はします。
鈴木女流はとても明るく愛くるしく、また名前もちょっと珍しい
ので「かんな先生」と呼ばれます。私も「かんな先生」と呼ぶ
のですが、ご本人に向かって「かんな先生」と呼びかけたことは
ありませんでした。


さあ、そのお二人が東京会場をご担当した大盤開設ですが!
今日は将棋会館ではなく、毎日新聞社のホールで定員200名!
大型の高精細スクリーンを使って、現地システィーナ・ホールと
二元中継でした!! ちょーおもしろかったです!!


中央には大きなスクリーンがあり、一日目の解説は
棋譜再現システムをパソコンから映して行われました。
現地の昼休憩が終わった頃、現地と東京を中継しました。
テレビ会議みたいなものですねw
解説は現地の盤を東京会場にも映して行われました。


右にはちょっと小さめのスクリーンがあり、そこには
羽生王将と深浦挑戦者の定点カメラの映像が流されていました。


こんな感じの。

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ネット中継でも静止画像が流れているので、どの局面で
棋士がいなくなった、とか分かったのですが、今日は動画です。
対局者が扇子でパタパタとあおぎながら盤面をのぞきこんでいる
姿がずーと映し出されていました。あ、羽生さんが立った。
ならいいのですが、あ、今、指したよ!あ、深浦挑戦者が間髪入れずに
受けたよ!というのが見えるのです。映像は真横からで、どの駒が
動いたのかは、現地大盤解説場の大盤で見ていました。


現地にも200人くらいの観客が居たそうです。
東京会場、私は大盤のまん前3列目に居たのですが、先手の
盤面(6段から9段)は前の人の頭で見えませんでした。
首を振っても隣の人とぶつかったりw
特に終盤は5〜9段で戦いがおこりましたので、残念ながら
全然見えず。。投了寸前の5手くらいは、もう対局者映像の方を
見ていました。
投了図を見て「あれ?いつの間にあんなことに?」な状態ですw


将棋の方は… とても難解でした(私にとってはいつもだけど)
恒例イベント「次の一手」は、今回は自力で答えようと張り切った
のですが。
現地会場と中継で、深浦挑戦者の一手を出題することになったところ、
その瞬間に深浦挑戦者が指してしまったので(爆)
もちろん具体的にどこかまでは分からなかったのですが、どうやら
一筋〜三筋くらい・一段から五段くらい、というのが分かってしまい、
その辺りで動かせそうな駒というのは必然的に分かってしまうので
出題にならなくなりました。リアルタイムだからこその
ハプニング♪それがまた楽しいじゃありませんか♪
そこで、じゃあこの後、羽生王将はどう指すか、が出題され、
対局者映像はいったんシャットダウン。


現地では阿倍八段と有吉九段、青野九段三名が検討されていました。
そこで佐藤棋王と阿部八段と青野九段の三名がヒントを出し、
そこから選択しても良し、自分の考えを書いても良し、ということに。
じゃ、誰が一題目のヒントを出す?じゃ阿部八段から、と
言っているのに、佐藤棋王は盤面を読むのに集中。周りの話し声
無視ww 「えーとね、じゃあ」「だから佐藤さんは一番最後やて!」
という現地の声にも聞く耳持たず。
途中でかんな先生に止められて、渋々三題目のヒント担当にw


佐藤棋王大盤解説は、ちょっとボケが入ってて面白いのですw
かんな先生のことを「かわいい」と言っているのに、「え?私の手が
かわいいんですか?」 手がかわいい、ってなんですかw
現地解説者あれもこれもとやっているうち、東京会場はすっかり
二人とも聞き手になってしまいました。佐藤棋王が「こうなったら
どうですか?」現地会場の大盤で駒動かしながら、阿部八段が
「なんで佐藤さんが質問してんの?」
そうです、そうです。それは聞き手の役目ですって♪


ご本人も自己申告されていましたが、集中しちゃうと将棋以外は
まったく見えなくなるのだそうです。
昨年の竜王戦では間違えて3度も女子トイレに入ったのだとか。
しかもしっかり「情熱大陸」で放送されたのだそうですw
今日も現地で解説をされている間、佐藤棋王はほとんど無口で、
途中でいきなり「すみません、こういう手はどうですか」
その手の読む深さに、ものすごーく驚かされました。
さすが一秒間に1億と3手読む「緻密流」と言われる棋士


肝心の将棋は。角換わり合い掛かり。
対局者同士、55で点対称になる駒組です。



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これは最近、私もよく棋譜再現で見ていました。が、この点対称が
崩れてから、ずっと羽生王将の方が分が良さそうだなー、
というプロの方々の見解。
最初は私には全然分からなかったのですが、終盤は明らかに
深浦挑戦者が攻められていました。私なら泣くね。
ところが、深浦挑戦者の逃げ方が巧妙で、羽生王将もなかなか
キメられず。だぶんネット観戦(解説が無い状態)で
見ていたら、私なんかはイラっとしたかもしれません。
それくらい深浦挑戦者は粘りました。すごい執念ですね。
口から胃を吐いちゃいますよ?


今までの大盤解説も充分楽しかったけど、今日のビックイベントは
本当に面白かったです!まさにリアルとシンクロ。臨場感が
すごくありました。最後は羽生王将も深浦挑戦者も笑顔を見せていて
さっきまで口から胃を吐きそうな戦闘をしていた人とは思えない、
和やかな雰囲気でした。大盤解説が全部こんなだったら
いいのになー、なんて贅沢を言ってみるw


ところで。「次の一手」は質問が易しすぎたらしく、私も含め
現地・東京会場、ともに2/3くらいの人が正解してました。
第三のヒントを出した佐藤棋王の手は、いくらなんでも…と
いうもので、現地・東京合わせても20名くらいでしたw


東京会場ですが。たぶん席が200席あり、立ち見が出たほどとの
ことなので、恐らく200人ちょっと居たのだと思いますが、
女性は10人くらいですかねw もうちょっと居たかな?
でも家族連れか、男性に連れられて、という感じの方が半分。
まだまだ女性に大盤解説の敷居は高いのかしら?
あんなに面白かったのに。


イベントが終わって、佐藤棋王とかんな先生とどうしても
話がしたくなりご挨拶を。本当ならサインも握手もして欲しいのを
ぐっとこらえてきました。
かんな先生には、初めて「かんな先生!」と呼びかけました。
イベント中、ほとんど立ってたかんな先生。
「まじ、足とかパンパンじゃないですか?」と伺ったら、
苦笑しながら「履いてくる靴、間違えました」と言ってました。
ええ、ハイヒールだったのですよ。それはそれは辛かったでしょう!
本当にお疲れ様です。


イベント実現には準備で大変なご苦労があったとのこと。
佐藤棋王、かんな先生、そしてイベント主催者の方々、想像以上の
楽しい時間でした。現地の阿部八段ほか、ご関係者様も
お疲れ様でした。ありがとうございました。という感じでw


王将戦はまだ第一局。今後も気合の入った将棋が楽しめそうです♪