梅田氏編(後)

1/26(月)当日、私はいつもより30分早く起きようかと思いました。
しかし普段から時間には余裕があるし、無駄に30分も早く起きたら
かえって失敗しそうなので、いつも通りが良いと早起きはやめました。


当日朝、というよりパーティーの最中まで、ずっと自分の中で
踏ん切りの付かない問題を抱えていました。それは
「梅田さんに挨拶に伺うかどうか」
です。
私は以前、ネットで下記のような宣言をしています。

私はネットで、はばかることなく○○さんのファンです、と
公言するけれど、それはネットを越えて追っかけなどは
しないから公言してるのです。いくらファンでも、その人の
フォローを追跡したりとか、仲良しさんにも近付くとか、
そういうの、しません。もっと言えば、「はてな」が提供する
サービス以外の機能(mixi含む)では接触しません。


(中略)


でもリアルで講演会とかサイン会があったら、その時は
行きますよ、と。でも私は自分のHNを名乗ることはないでしょう。


http://d.hatena.ne.jp/green_summer/20080828/call


恐らく梅田さんも多くの人に囲まれて、接近は不可能でしょう。
だったらそれを口実に、ご挨拶しなくてもいいじゃないかw
私が就位式に参加していたところで、梅田さんは気にも留めないでしょうw
よっぽど梅田さんが暇そうにでもしていたら、こんにちは、くらい
挨拶してみよう。。。


挨拶? な、なんて? あなたのファンです?
ぁあ、やっぱりダメだー! ゚ ゚(゚`∇´゚)゚ ゚ ギャー


この日は仕事で大切な外出があり、それが夕方までかかるので、
そのまま竜王就位式へ向かうことにしていました。
昼休みを早めに切り上げ、外出先へと地下鉄で向かいます。
地下鉄は空いていて、私は座って詰将棋でもしようかと
鞄を開けました。
あら?
財布が入ってない。会社の席に置き忘れたことに気付きました。
普通ならここで「電車を降りて引き返さなきゃ!」とか
テンパるところでしょうが「梅田さんが来るかもしれない大事件を前に
財布が無いことなど取るに足らない問題です。私はそのまま詰将棋
始めました。


外出先での用事が予定より1時間も遅れ、私はさらにテンパりました。
ハイヒールであんなに走ったのは何年振りでしょうか。
ん〜♪ 意外と走れるもんやねぇ♪
お陰様で集合時間の10分前に、会場の都内某ホテルに入りました。


「就位式初参加」は、同期入塾のちぃ様と瀬川棋士元同僚Kさんの3人。
この就位式デビュー3人は、なにかというと会場でつるむことに
なりました。場慣れしていないというか、とにかくアウェーですからw


レディース・セミナーからの参加者が全員揃ったところで
藤倉先生に引率されて会場に向かいます。このとき初めて、私は
塾仲間に打ち明けました。
「梅田さんがいらしているかもしれないから、私は二重の意味で緊張してる」
「大丈夫ですよぉ」
不成の銀さんの心強いお言葉。
…しかし乾杯が終わったら、不成の銀さんはじめ就位式慣れしている方々は
すーっと食事を取りに、または知人にご挨拶をしに、ちりぢりに居なく
なってしまったのですがw


会場に入ると、探すまでもなく、すぐに梅田さんがいらっしゃっていることが
確認できました。なんと、もうちゃんと来賓席に座っていらっしゃったのです。
「やっぱりいらっしゃってるよぉー」
就位式デビュー組がどれどれと話していると、美人マダムN村さんが
きょとんとした感じで「梅田さんって、梅田モチオさん?」
そうだと答えると「どの方?」。なんとこのときのやりとりが、後になって
大きな意味を持ったのです!


将棋連盟会長、読売新聞社代表、そして梅田さんの祝辞と続きました。
梅田さんの声とか、話し方とか、対談のVTRがウェブ公開されていたので
雰囲気は知っているつもりでしたが…やはり竜王の就位式。渡辺竜王の前に立つなり
いきなり破顔。七番勝負もとても良い将棋で100年に一度の大勝負と言われた
くらいでしたから、結果が渡辺竜王であっても羽生竜王であっても、梅田さんは
どちらでも嬉しかったのではないかと思いました。聞いてる私までニコニコですw
「これからはソフトの時代」「今年はグローバル将棋元年」
どちらもこの時の梅田さんの言葉です。内容はきっとどこかに掲載されるのでは
ないでしょうか? どうか、正式な記事でご確認ください。


乾杯のあと、梅田さんはすぐに来賓席を離れたのですが、近くの方々にとり囲まれ
談笑されていました。やはり近付けそうもありません。
しかし、気になって仕方がないw
しかも梅田さんは、来賓席からだんだんこちらの方へ動いて来てました。
一人になる好機があるだろうか?! いいえ、まったく無しです。
一番近くまでいらっしゃったときには、なんと佐藤棋王と2ショットで楽しそう!
就位式デビュー組の二人に盾になってもらい、二人のすき間から
「あーw あの真ん中に入って『両手に華〜♪』とかやってみたいw」などと
馬鹿なことを申しておりました。


梅田さんとも竜王とも、佐藤棋王とも話す機会はまったく作れません。
ふっと気付くと伊藤先生もいらっしゃっていて、なぜだか、とても安らぐ♪
伊藤先生にどの方がプロ棋士なのかを伺ってみると、出席者の2割程度、とのこと。
不成の銀さんはそつなくご挨拶に回られているようでした。


就位式デビュー組は料理をまともに取りにいくことすらできず、なにかにつけ
小さくかたまっていました。美人マダムN村さんはうなぎ丼などをゲット。
どこにあるのー?なんて話していて、ふっと後ろを振り向いたとき、
なんと梅田さんは私の真後ろにお一人で立っていました!
悲鳴をあげそうになりました(爆)
ちょうど混雑していたので、先に進めず、そこに立っていらしたようです。


どうしよう、どうする? 慌てる私に将棋塾仲間も一緒になって、どうする?
例の名刺、渡しちぇえば? ああ、また「どの写真がいいですか?」とか
やって? なんて本気とも冗談とも言えない話をしていると、ふと背後から
「すみません、この子、すごい梅田さんのファンなんです」
美人マダムN村さんの声です。え?と振り返ると、誰かとお話し中だった
梅田さんを捕らえ、「一緒に写真撮ってやってくださいませんか?」


((((( ;゚ д ゚)))) ぇぇぇ。N村さん、な、な、なんてことを!


内心は嬉しいのだけど、緊張のあまり顔が引きつります。足も動きません。
N村さんに手を引かれるように梅田さんの前に。
梅田さんは写真快諾してくださいました。 キャー (〃・∇・〃)


みなさん、私は梅田さんと2ショットの写真をゲットしちゃいましたよ!!


梅田さんが立ち去ったあと、いつまでも興奮している私に
N村さんはもちろん、就位式デビュー組も一緒になって喜んでくれました♪
写真を撮ってくれたKさんが
「ダーリンの写真は明日すぐにメールするねー♪」
「ううん、『マイダーリン』って、木村棋士のことだからw」
上の空のくせにちゃっかりそういう発言はするw


梅田さんにご挨拶できただけで、すっかり緊張が解けてしまった私は
そのあといつもの暴走キャラに戻り、竜王相手に「将棋はだいっきらいでした」
発言をしちゃったりしたのですw




これだけのことがあれば、病気じゃなくたって眠れないですw
私にとって最大級の爆弾が目の前で弾けたわけですから、これに勝るものは
何もないです。
カウンセラーのアドバイス通り、その日はブログは更新せず
(一応メモみたいなのは残したけど)、お風呂に入ってとっとと
布団に入ってしまいましたw


それから今日までの一週間は、引きずる余韻をなんとか押さえつけ、無事、
無遅刻・無欠席・無早退をやりとげました♪ びば自分♪


一生やらないと誓っていた将棋が、まさかITフィールドで憧れだった
梅田さんと写真が撮れるという千載一遇のチャンスをくれるだなんて♪
鳩森八幡神社効果?! 羽生マジック?!(激違


(笠井女流アマ編へ続く)