「好き」を貫く

王将戦をみていて・・・
某氏じゃないけど、今日の投了には驚いた。
こういうときは、やはりブルーになるかもしれない。
羽生王将にしてみれば「放っておいてくれ」
なのかもしれないのだけど。


「好きを貫く」というのは職業とか夢とか、そういう
ことばかり考えてきたけど・・・
「誰かを失う」という怖さが急に襲ってきた。
羽生さんが将棋界を突然引退したら?!
いくら猛烈なファンではないとはいえ、喪失感は
すごいんだろうなぁ
・・・そんな心配は、まだまだ必要ないだろうけど、
でもいつか、必ずそんな日は来るんだよね?


そんなことを考えてぼんやりしていたら
私は「好き」な人に、どうして突進しないんだろ?
と、生まれて初めて疑問に思った。
ここで言う「好き」は恋愛感情じゃなくてよ!
(恋愛的には突進しますからね!爆)


少女時代から某芸能人が好きで、まぁ誰なのか、ってのは
こんだけブログに登場してれば分かると思うけどw
好きで好きで、彼が長野に地方公演にくるときに
いつも使うイベンターと仲良くなって、
学生アルバイトは絶対使わないのに、私だけは特別、
コンサートがあるときは舞台屋さんから芸能人本人の
控え室までケータリングを任された。
ケータリングというより、芸能人のパシリだけどねw


そして好きなその本人!その本人とイベンターは
仕事以上の関係(コンサート前にゴルフに行っちゃう仲w)
で、当然、私が好きなことも知っていたから、
コンサートの日、私を彼の控え室の担当にしてくれた。
彼のキーボードを搬入したりしてさ♪


なのに私は。
「仕事にならないから」と、彼が控え室にいる間は
グッズ販売の手伝いに行ってた。控え室はプロに任せて。
彼がホールを出たあと、彼の控え室の片付けをした。
大好きだけど、プライベートで付き合いたい、とは
思わなかった・・・んだろうか?
コンサートの打ち上げに来てもいいよ、と誘われたけど
行かずに一人で電車で帰った。
(通常は打ち上げに参加してみんなと車に分乗して帰る)


梅田さんに対してもそうだ。
雑談だっていいじゃないか!なんで「答えが用意できない」
なんて理由で遠ざかろうとするのか??
竜王就位式のとき「ファンなんですー!お話しましょうー!」
ということが、なぜできなかったのだろう??


そりゃま、場所柄、遠慮はしますけど。


他のことには突進していくのに、こういう「ファン」みたいなとき、
なぜ「好き」を貫こうとしないのだろ?
もしかして・・・


怖いのか? 嫌われるのが?


こんなことを考えたのは、初めてだ。
そして私は今まで、いかに好機を逃してきたのかと後悔した。


あの芸能人とは、私はもう一生会うことはできないかもしれない。
近付くところまで近付いて、それで会わずに、もしかしてそのまま…


「風の坂道」には、こんな歌詞がある。

こうしてこの時が 続けばと願ってから
人生はやがて たしかに終わると感じた


ありふれた日々が かゞやいてゆく
ありふれた今が 思い出に変わる
誰れのものでも 誰れの為でもない
かけがえのないこの僕の人生


K.ODA