「そして突然に」(王位戦第七局)

朝から立っているのも精いっぱい…な状態でありながら行きました
東京将棋会館王位戦第七局。防衛か、挑戦者初冠か!
将棋会館までは数十分。ギリギリまでネット中継を見。木村挑戦者の
残り時間は1時間を切って、検討人も後手持ちから再検討へ。
どうなんだろう? …相変わらず、まったく将棋が理解できない私…


解説藤井九段、聞き手熊倉紫野女流初段。さすが、お二人ともうまい!
飛車の往き来も定跡だったんですね。


次の一手」問題、実はネット中継で見た手にも関わらず、回答を間違う(爆)
その一手先を書いてしまいました。まぁ、イカサマはいかん、ってことでw


終盤、激しい戦いになり、木村挑戦者は恐らく1分将棋に入っている頃、
藤井九段と熊倉初段がすいすいと駒を動かしていきます。
ぶっちゃけ、あまりの早さに検討してるのかと思いました。
ところが、本譜再現だったのです。


どっかで何かがあったのでしょう。。勝負は残酷です。
奇跡と言われた3連敗4連勝。あれから、わずか10ヶ月。
藤井九段が「ここまで差がつくと…」と言いながら駒を進め


藤井九段:「そしてここで突然に」
熊倉初段:「突然に」
藤井九段:「ほんとに突然ですが」
熊倉初段:「はい」


脱出を図っていた木村挑戦者が、突然に端歩でも突いたのかと思いました。


藤井九段:「深浦王位勝ち、と書いてありますね」


Σ(`□´;)


いや、私のコメントは求めないでください。。


投了図を見ながら、ああ、盤上にはいろんなドラマがあるんだな、と思いました。
勝つ人が居れば負ける人が居る。
単純に勝利の女神が微笑んだ、そんなものじゃ表現しきれないものを
いっぱい抱えながら。
二人の対局者の心中に想いを馳せながら、でもどんな言葉も見付けられず
ああ、つくづく、勝負ってのは勝負だなぁ(何



余談ですが、大盤解説中、途中で届いた棋譜が部分的に抜けていたようです。
「あれ?なにこれ?」と藤井九段。「おかしい」と言いながらも
「ああ、そうだ、銀を取ったんだ」
いやぁ…戦場から離れた場所にあった銀が取られたことをあっさり理解してしまう。
プロなら当然なのか? 驚きました。