プロ棋士

将棋のプロ棋士と言えば将棋を指して生計を立てている人ですが
芸能人と同じように、人気商売ですよね。
勝ちまくって人気を得るのか、指導しまくって人気を得るのか
もちろん勝ちまくりたいのがプロ棋士だと思うのですが、
ファンには、勝ちまくってくれなくても人気者だったら良い、
という人もいるようです。


私は佐藤九段、木村八段、熊倉女流のファンであると公言してますが、
これは絶対にこのお三方とお近付きになることはあり得ないから
ブログにも堂々と書けるわけで、ある程度お話できる機会のある
プロ棋士の中にも、もちろん猛烈に応援している方々がいます。


鈴木環那女流は超人気者で、男性ファンの数はトップじゃないか?と
思うのですが、私が環那先生とお話するようになったのは
塾の先生だったのがきっかけで、なにも人気者のお近付きになりたかった
わけでは全然ありません。


女流の方々とお話することはありますが、ほとんどが塾の先生です。
塾の先生でも、男性棋士とはレディースセミナーご担当以外の方と
お話することはほとんどありません。
環那先生ときゃあきゃあ話していたら、そっと斎田女流がいらっしゃったので
「あ、こんにちは…」という程度にご挨拶しました。
斎田女流とは既に三回、直接お話しているのですが、
斎田女流が私のことを覚えてくださっているとは微塵も思っていません。


どうしてこんなことをブログで弁明する羽目になったかというと
古くからの将棋ファンで、地道にコネをつなぎ、まだ無名のプロ棋士
仲良くなり、その棋士がようやく公式戦の上位に入って名が知れてくると
それはそれは、もう「私、俺の古くからの知り合いだよ」と
自慢される方々(複数)が居て、そういう人たちから見ると、私の
行動は目に余るらしく


調子のってんじゃねーよ


というような内容をメール、メッセージされるようになったからです。
甚だしい誤解です。
これでも環那先生にすらメールアドレスを尋ねたこともないし、
熊倉女流にも、先日やっと?(笑)「お名前、なんと仰るんですか?」と
聞かれたくらいです。
ご自分たちと同種の人間だと思われるのは迷惑ですね。


という事情もあってプロ棋士のブログにコメントするのも自粛なのです(涙)


これでも人気商売とそのファン、という立場はわきまえてるつもりです。


これは学生時代から。
私はコンサートの芸能人楽屋お世話係のバイトをしてました。
掃除をしたり食事を運んだり、お茶を入れたり。
当然ですが、まだまだノーメークの芸能人と直接会話をします。
頼まれごとされて買い物に出るときは、お金を預かったりもします。
あくまでビジネス。なれなれしくしない。


そんなとき、私がえこひいきしている小田和正氏のコンサートがありました。
雇い主は当然、私が小田ファンであることを知っていましたが、そのまま
使ってくれようとしていました。しかし私は
「小田さんが会場入りしているあいだ、私を販売部門*1に出してくれませんか」と
依頼しました。雇い主はもちろんびっくりして「なぜ?」と尋ねました。
「仕事になりません」と答えると、即座にそのわがままを許してくれました。
その間、特に補充もなく、本当は忙しかったと思います。しかし
こういう性格だから、本来は雇わない学生を雇ってくれてたのだとも思います。


たとえどんなにファンでも、きちんと小田さんの世話ができればプロでしょうが、
まだまだ小田さんと聞いたら舞い上がってしまう年頃。
それにね・・・
そんなに好きな芸能人(プロ棋士も)なら、お近付きになんかならない方が
いいんですよ。あちらは仕事なんです。仕事でファンサービスしてくれてるのを
「仲良し」なんて勘違いするほうがみっともないじゃないですか。


というわけで、私は「プロ棋士とお友達なのよ♪」なんて勘違いはまったく
していませんから、古くからのファンの方々、ご安心ください。
(というかこわいメッセージご容赦ください。)

*1:販売部門の経験もないくせにw