ようやく読んだぜ「3月のライオン」

将棋女子に聞くと、将棋を始めたキッカケは「3月のライオン
という人が居ます。


同僚でもあり、熱狂的「将棋」ファンである某からも
「読むべき」と勧められていました。
にも関わらず、今まで「漫画喫茶で読もう」程度にしか気が進まなかったのは
やはり、根本的に、私は「将棋好き」ではないからのようです。


セブン・イレブンに入ったら、なぜか普段は近付かない本棚に吸い寄せられ、
そこで発見したのが「3月のライオン」でした。


3月のライオン (1) (ヤングアニマルコミックス)

3月のライオン (1) (ヤングアニマルコミックス)


3月のライオン 2 (ヤングアニマルコミックス)

3月のライオン 2 (ヤングアニマルコミックス)


手持ちもないくせに*1、2巻まで買いました。


ここんとこ体調が悪く、数年来お祭り騒ぎする「名人戦大盤解説」にも行けず、
詰将棋すら解こうとしない私ですが。


いきなり登場するC1クラスの対局での主人公の妙手に「え?」と思ったり、
ヒトコマ進んでるだけなのに盤面が大きく変わっているのをみて
「角交換してるし、端歩に香交換して…しかも打ってるし」
なんて、ページを繰って確認したりと、
我ながら、以前の私なら 絶対に やならないことをしている自分に驚きました。


この漫画を読んで将棋を始める??
私には想像もできないことです。
将棋のルールをもし知らなかったら、私は途中で投げ出していたかもしれない。
下町人情にあふれるお話だけど、将棋の世界を知らない人には理解できない深いものが
あるような気がしてなりません。


もし神の子に「ゴールの先にあるものは?」と聞けたなら…
神の子は「ゴールなんてない。あると思ったら将棋は楽しくない」と答えるような気がする私は
もちろん、将棋界のことなんてまったく知らないし、知ろうとする努力すらしていません。


将棋というゲームは、パズルを解くような感覚で好きだし、
自分では見えない手を相手が指してくると、難題を出題された気分で楽しいし、
プロ棋士の方々の何人かは、とてもお人柄が良く話していると楽しいし…
けれど、たぶん、何かに真剣に取り組む人の魅力は将棋に限らなくて、
そう思ってしまう私は、将棋に特別な思い入れがないのだと思うのです。


だからもし、将棋塾の先生方が仮に将棋じゃなくて他の先生であっても、
同じように私は好きだと思うし、応援したと思います。


私にはできなかったけど、この漫画を読んで将棋に興味を持った人は
本当に「将棋」を愛せるのではないかと思います。
そして将棋を指すプロ棋士を、プロとして尊敬できるのだと思います。


きっかけが違えば、向かう姿勢も違う、当たり前ですね。
でも、そこにあるのは、たったひとつのゲームなのです(何


*1:そう、もうね、銀行の普通口座にはん千円しか残ってません