スリル満点(激嘘)

誰も聞きたくはないだろうけど。
私は今朝、6月29日午前9時を、バクバクしながら待っていた。


財布には千円札が一枚と一円玉が三枚。
預金口座の残高は、7月上旬の引き落とし予定額とほぼ一致。
数少ない他行の残高をかき集めても、一万円には程遠い。
もし、今日ボーナスが振り込まれなければ、
この歳で親の脛囓りか?!


そもそも、こんな状態に陥ったのには、いろんな誤算があった。


まず、今年の一月。体調を崩して5日間会社を休んだ。
診断書が出たので、病休が適用されることになった。
手当ては連続4日以上の場合に受けられるから、このときは2日分。
申請書を2月に提出した。


次いで二月。いよいよ通勤困難となり、医師からドクターストップが出た。
予言(?)されていたから、仕事の引継ぎは即日終了し、翌日から欠勤している。
もちろん診断書がでており、病休扱いである。申請書は二月中に提出することになった。


この、半端な日数が、私を半年もハラハラさせることになったのだ。


二月末、わずかに出勤した数日分の給与が支給された。
手取り五万円。


三月末、一月の病休手当て二日分が支給された。
しかし、税金、保険等費用のほうが高いため、逆に私から会社に
不足分を振込む事態に。
さらに「定期券六ヶ月分のうち、残りの三ヶ月分を回収します」
当たり前の仕打ちではあるが、定期券解約の微妙な差額は
自己負担となる。

というわけで、二ヶ月間実質入金がなかった私は、急遽、公共料金引落口座に
郵貯や他行の残高をぶち込んでしのぐ羽目に。


そしてここで。
なんと、人にお金を貸さなければいけない事件発生。
いつ返金されるのか不透明なママ、30余万円を貸し出す。


四月末、ようやく手当てが満額支給。
このご時世、支給されるだけで有難い。

五月末、また満額支給。アトリエの解約と、六月末のボーナス支給で
やりくりの目処が立ったため、新しいパソコンを購入。
vistaのサポートは四月に終了していたから、ネットアクセスは極力避ける生活だった。
アトリエ活動のためにも、そこそこスペックのパソコンは必需品。


乗り切ったとみた金銭危機。それが六月末に再度私を襲う!!


なんと、手当てが支給されなかったのだ。
給料の締め日までに申請書は提出していたが、たぶん処理が間に合わなかったのだろう。
申請には上長、役員、社長の承認が必要であるから、どこで止まったとしても
不思議はない。
ないが、彼らはそれがともすれば、わたしに借金を背負わせる事態を招くであろうことは
想像だにしていないだろう。


かくして私は、今朝、万が一にもボーナスが支給されなければ、
米を買うことも出来ず、千円札一枚で一ヶ月を乗り切らなければならない悲惨な生活を
首を洗って待つことになったのだった。


会社には行っていないとは言え、復帰にむけて真剣に闘病している。
通院費用もかかるし、食事にも気を使う。
家にこもっているわけにもいかず、カフェで勉強もすれば散歩にも出る。
風呂に入れば石鹸も消費するし、水を飲めばコップも洗う。
ああ、なぜ固定資産税を年一括払いにしてしまったんだろう?!


そんなところへ会社から書留が。
開封してみると三月と同様、税金・保険料を会社に返金しろ、と
約五万円の請求が Σ(ー□ー‼


親の脛囓りは三万円か、五万円か。
「だから父の日、母の日の贈り物なんか要らないのに!」
烈火の如く怒る両親の顔が目に浮かぶ。
やべー、やべー、貯金箱割るか?


こんなスリル満点な数日を過ごし、昼過ぎに残高確認。


支給されてましたー‼*1


病休と、それまでの不調による遅刻、早退の罰金は引かれているものの
ガリガリの脛を囓ることは避けられました。


色んな意味で大企業、正社員がお金で困ることが滅多にない。
上長も総務部も、一日の処理遅れが病休中の社員の心労になろうとは
思ってもいないだろう。


ボーナス支給されたとはいえ、月の手当てが支給されなかったのは
打撃である。
だからといって…約五万円を踏み倒すわけにはいかないのだろうな…


米を買ったら、あとは納豆と野菜ジュースでの一ヶ月が始まる。



*1:ボーナス