取り残される恐怖

怪我した片腕はようやく痛みが引いて、なんとなくだけど
動き始めた。


本当は固定してはいけなかったのに、「五十肩が痛い」と
誤認した医師が、「痛いなら三角巾で吊るせばいい」と安直に
指導したため、約2ヶ月、筋肉を動かさなかった結果、
肩だけでなく、三角巾で固定されてた腕や背中や、指すらも
動かなくなってしまった。


いち早くリハビリに取り掛かった指ですら、まだ親指と人差し指しか
使えない。あとの3本は何度、理学療法士がマッサージしてくれても
10分で固まってしまう。
毎日何度リハビリしても、動くようにならない。
もう1ヶ月も続けてるのに。


これだけでも精神的にシンドイのに…
先週、正式に診断されたのだけど、実は反対の肩の筋肉も
同じようなダメージを受けていて、
今後の炎症によっては、また半年近く動かなくなる。


両腕がいっぺんに動かなくなるのである。


幸いまだ動いているから、炎症が進まないように手は打つだろうが、
片腕が使えないのだから、安静は不可能である。


2ヶ月の三角巾生活と、止めてからの1ヶ月、合わせて3ヶ月。
背中の筋肉も使えずに右肩だけで生活していたのだから、
陥っても仕方のない症状ではある。


実は、こうしてブログを打つのも辛い。
携帯メールも痛いから&安静のため、利用頻度は激減する。
両腕動かせないのだから、人ごみはドクターストップ。


泣き言は言いたくないけど、前向きに明るく!なんてのは
人間である以上、無理だと思う。
「両腕とも、もう諦めて」というなら、それなりの施設に入るし
それなりの楽しみも探すかもしれない。


ただ、今はまだ独り暮らしで、片腕リハビリ・片腕安静の
先の見えない中で、痛みと闘っている。


絵を描く、写真を撮る、本を読む、キーボードで文字を打つ、
歌う、コーヒーを飲む、etc.
ことごとく痛みを伴い、安静のため制限もされる。
楽しみは音楽を聴くことだけ。


食事、入浴、着替え、家事、etc.
当たり前なことが、いちいち痛い。


はてな仲間の近況は気になるのに、訪問するほど
椅子に座ってもいられない。


せめて片腕で終わってくれたら、こんな恐怖に怯えながら
時間の速さを感じることもなかっただろうに…


自分だけじゃない… そんなことは分かっているけど、
それでも怖いものは怖い。
もっと不運な境遇の人よりマシとか、そんなふうには
考えられない。


負けちゃいけないとは思うけれど。