輪島、金沢に行って来たよ!(輪島編)
社員旅行みたいなもので、輪島と金沢に行ってきました。
最近、週末となればリハビリと体調不良に倒れている私は、
仲の良い同僚と遊ぶこともママならず。
彼女がほぼ皆勤の社員旅行に申し込めば、ゆっくり遊べるだろうかと、
体調不良を懸念しながらも参加してきました。
ゆえに、実は行き先は金沢じゃなくても良かったし、
開通に沸く北陸新幹線に乗る! なんてことは目的ではなかったのです。
「漆塗りの駅舎とか、盛り上がりすぎじゃん?」なんて、
どちらかと言うと冷笑しながらテレビを見ていた私が、
金沢駅の「おもてなし門」を見上げて、大口開けて写真撮りまくることに
なろうとは!!
まずは富山駅で降りて、氷見港の市場場外で最初の海鮮にあり付き、
満腹・満足でバスに乗り、一気に輪島へ。
曇天で、なんとなく侘しい日本海。海の日連休だというのに人影まばら。
タイムスリップで数十年前の古き良き日本にきたか、
パラレルワールドに迷い込んだか…そんな印象の漆の町。
ある意味、期待を裏切らない、良くも悪くも日本海の町でした。
■ 箸を傷つける。。
ここで、生涯の後悔になるであろう予感を、始めてすぐに実感する
貴重な体験をしました!
輪島塗のmy箸作り!
漆塗りの箸に、鉛筆状の錐で傷を付け、そこに漆と金粉を塗り込んで
模様にするという「沈金」の体験です。
錐が太すぎるのか、グリップが握り辛いのか、
もう傷を付けることすら困難な状態で、その傷を「絵」にしろ、と!
たちまち悲鳴の嵐となり、こんな苦行は初めてだとか、
これが職場なら環境が劣悪だとか… それほどにハードルの高い熟練技に、
無謀にも挑んだわけです。
案の定、二度と目に入れたくないmy箸が出来上がりました。 (ー_ーll|)
その後に見た輪島塗の箸の、どれもこれも見事なこと!
同僚たちの多くが、塗り箸をお土産に求めたのは、この苦行 体験の
せい おかげだと思います。
■ キリコ館
さて、能登といえば大灯籠神輿の「キリコ」でも有名なわけですが、
このキリコが勢ぞろいして収納(展示)されているのが、輪島の「キリコ館」です。
浅見光彦のみならず、いろんな旅行小説の舞台となる輪島。
ドラマ化されると、ウソやホントの証言をとるシーンに登場するのが「キリコ館」
とも言えます。
最大な物は、灯籠部分だけで六畳分もあり、重さも2トンを超え、
担ぎ手250人の、もう人間の限界に達している巨大な祭りの化け物ですが、
それが間近で見られる中二階もあったりして、神の目線を堪能できます。
ドラマのシーンでも瞼に浮かぶ人は、その光景まんまの館内に
満足できるはず!
キリコがデカすぎるので狭く感じますが、ゆっくり回ると、あっという間に
数十分を費やしてしまいました。
■ 輪島の湯
夜は温泉。
お湯は「硬い」「熱い」感じでした。
湯上がりに肌がツルツル、スベスベする温泉もありますが、ここのは
むしろ、引きつった感じの、ピンとなるお湯でした。
夏ですが熱さは心地よく、疲れが吹っ飛ぶ感じ。
長湯はできませんが、何度も入りたくなるお湯です。
■ 朝市
翌朝は、日本三大朝市の「輪島朝市」。
朝市って… 元来は物々交換の場であったはずで。
なぜなら、日本では平民は市を立てるのを禁じられていて(売買は寺の特権)
だからこそ、信長の「楽市楽座」が史実で大きく取り上げられるのです。
でも物々交換はできた。農家、漁師が収穫を持ち寄って、互助生活。
そんな背景が前面にきてしまう私は、土産を朝市で買うのに
どうも抵抗があります。
想像していたよりも、ずっと多くの露店が出ていました。
現地ならではの旬の魚介や、東京では入手困難な形も色も良い野菜の
破格な盛り籠。
車で来ていたなら、買い込んでいきたい物ばかり!
年配の女性が、その場でスジを取りながらインゲンを売っていたり、
若い女性が、干物をその場でライターで炙って味見させてくれたり、
即興で商品も値段もが変幻していくのは、市の醍醐味ですね。
残念ながら、私は生ものはGetせず、輪島塗のビアグラスを買いました。
塗りの食器は、ガサツな私は苦手なのですが(汗
朱のコップでコーヒーを飲むのに憧れ、奮発しました。
ビアグラスになったのは、なにもビールも飲める!と兼用を狙ったのでなく、
持ち手の付いたデザインは、数が少なかったからです。
手垢で艶が出る漆器が好きなのですが、ため塗りとかいう、
既に少し磨きを入れた物を選びました。
表面の色が一律ではなく、部分的に下の木の色が見えそうな
薄い色が入って(出て?)いるものです。
テカテカした照りはないのですが。
輪島に来なければ、生涯で、漆器でコーヒーを飲むことは絶対に無かった、
と思います。
旅ならではのハプニングともいえましょう♪
お値段、ん万円。
旅の続きは「金沢編」へ。