アーカイブについて思う

日本でも国会図書館とか有名私大図書館の図書がネットで
閲覧可能になりつつある。著作権がどうの、ということに
関して全く無神経に発言すると、国会図書館や有名私大の
図書館に蔵書されてる古い本はとっくに著作権なんて切れて
いるし、そうじゃない本は個人が購入できる価格じゃない物とか
絶版が多いんだから、ネットにどんどん上げちゃっていいんじゃ
ないかな?買ってもらえない以上、著作権料が支払われることも
ないし、それだったら読んでもらった方がいいじゃん?


ああ、禁忌(自らの)を破って著作権に触れてしまった…


予定外に長く社会人を勤めている私は、図書に限らず、
文化財アーカイブに携わる機会に恵まれた。一般公開されない
つまりもう古くて電気や湿度の下に晒せない古代の宝物なんかも
撮影のために直に目にしたり、たまには触れたりしている。
そういう国宝や重要文化財を目の当たりにできることは素晴らしい。


これらは「アーカイブ」にとどまり、残念ながら現地(博物館など)
に行って検索システムをいじって見ることしかできないが、
もちろんキュレーターたちはネット配信について考えているだろう。
(でなければ日本の知はどんどん世界に遅れをとる)
図書に限らず、文化財はガンガンネットに上げていって、世界の
人が同じ条件(とはいかないが)で見られればいい。


それに本当の研究者なりヲタなりは、ネットで見れたからと満足せず、
これを機に飛行機に乗るなり大枚をはたくなりすると思う。


文化財なんかは良しとして。
個人の情報をネットに残しておくことについて。
かつてSNSで一発ギャグ的な日記を書いていたとき、訪問者は少なくとも
この「ココナッツの日記」より多かった。緒事情により
退会したのだが、日記はURLを直叩きすれば閲覧が可能だった。
それを知っていたので、日記は消さずに退会したのだ。


しかし、このSNSが大リニューアルをした際、これらの日記は完全に
消去された。
憶測だが、あのときのバグの出方をみるに、某SNSはそこで初めて
データベースを正規化したと思われる。もっというと、それまでは
Webサーバーだけで運用してデータベースなんか無かったんじゃないか
と思っている。だからWebサーバーをクリア(もしくは新規導入)し、
正規会員のデータのみをデータベースにコピー移動したのではないかと。


退会したのだから文句をいう筋合はないのだが、消えないと思って
サーバーに預けていたデータが、ある日突然消えるというのは
ショックだ。そうと分かったらバックアップを取ったのに。
はてなダイアリーはバックアップの代わりに書籍化)


ところが一方で、過去にストーカーにより私のパーツサイトが
それこそ10個ほどのミラーサイトを持って活動していたのだが、
裁判の結果、全てのサイトを犯人によって閉じることになった。
しかし犯人は某大学が全サイトのコピーを取っていることを
知らなかった。今思えば不思議だが、なぜか私はその某大学を
知っていて、そのアーカイブデータも消させるように、犯人に
指示をした。消えたと思っても、どこかにデータが保存されている、
なんてことは今は当り前だと思っていていい。
(例の東大生の暴言炎上サイトも今は閉じられているが、彼女の
書いた非道徳的な文章はあちこちで引用されて残っている)


ソーシャルブックマークは私は「はてな」を使っているが、もし
はてな」のサーバーが飛んだら、私のブックマークは綺麗に
無くなる。数もネタも、もう覚えていないから再収集はできない
だろう。そういう意味では、私は「はてな」に過剰に依存している。


ネットにアーカイブとは、つまりリアルにバックアップが無ければ
いけないのか?RAID5が落ちることだってあるんだしね(毒


【追記】
なんで「閲覧可能にするため」なの〜?
http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20080111#1200001914


を読んで「まさか」と思ったんだけど、もしかして
書籍のデジタル化って画像形式(TIFFJpegなど)なの?
Googleのデジタル化、画像に人の指が写ってるってほんと?
amazonなか見!検索」みたいな形式が必要だよね!