寝ている間にみる夢の話

私は夢占いが得意だ。といってもちゃんと勉強したわけで
なく、フロイトを元とした潜在意識の顕在についての
本を読んだ程度だが。
それにしても私に夢占いをさせると、かなり「当たる」
らしく、その人の潜在的なものに触れるので、覚悟なく
簡単に「占ってw」と言ってくる友はいない。
哀しいかな、もちろん自分の夢も占えるわけで、朝になって
ガックリくることも、かなりある。


で。
出版社が倒産した頃あたりから、私の夢はSFやミステリーものが
多くなった。不思議なことに、夢なのにそれはちゃんと
ストーリーとして成り立っている。
「小説を書きたい」という私の願望夢にほかならないのだが。
特にSFものは壮大すぎて、私の文章力では手に負えない。
最近も、ものすごい夢をみたのだが、それは多少スプラッタも
含んでいたので、小説化は断念、メモすらとらなかった。


今日、さっきまで見てた夢はアドベンチャーもの。
できたら作品化したいが、残念ながら病気の症状が特に重く
詳細を記憶しておくのは無理だろう。


内容は。
私はヨーロッパの貴族。どうやら中欧辺りの旧家らしい。
名前はいいが既に落ちぶれて貧乏で、宮廷(たぶんヴェルサイユ
への出入りは滅多になかった。ちなみに男。30歳くらい。
しかし私は中欧からアジアにかけての行商や文化に強く、
宮廷に顔を出せば老若男女が話を聞きにきたがる人気者だった。
もちろん王妃(マリーだったのか??)も例外ではない。
どうやら頭が良く品もあるインテリだという設定らしい。


つまり名声だけはある。権力と金が無い。
そこで私は、とりあえず金を得ようと宮廷のパーティーに出席する。
いつものように人に囲まれる。


(・・・。残念ながら概要すら日記に書けないほど症状がつらい)


私は地位も金もあるが名声のない教皇をだまし、まんまと金の運び役
を演じさせ、王妃をだましてパーティーには出席していないはずの
幼い王子(6歳くらい)を誘拐し、当時は珍しかった花火で人々の
注意をそらせ、宮廷から2億くらいの金を盗み出す。
王子も宮廷のへそくりも無くした王妃が取り乱す中、犯人の疑いを
かけられようもない私は涼しい顔で王妃を慰める。
犯人(私だが)からは金のことを世間に内緒にしてくれるのなら
王子(なぜか二人居る。田舎に隠されていた弟も私は誘拐してあった)
二人とも宮廷に返すと手紙が届けられる。
宮廷としては二人とも返されては迷惑なのだ。
取り乱し私に知恵を求めてくる王妃を、私は腹の中では笑っていた。


王子を誘拐する、金を運ばせる、誘拐した部屋からパーティー会場へ
逃げる(つまりアリバイ工作)、なぜに王子に双子の兄弟が居たのか、それを
どうして知りえたのか、夢の中ではすべて語られているのだが、
たぶん小説にしたら大作になってしまうので、勘弁してもらおう。


せっかくこうして小説のねたが提供されるのに小説が書けないのか。
つくずく病気を恨む。


しかし同僚曰く「そんな夢ばっかりみてるから病気になるんですよ!」
ごもっとも。。