ストーカーくんの話

なぜある日突然、手のひらを返したように、ただのイヤな奴に
なったのか知らないけど、ネットストーカーくんとの最初の
出会いは今でも覚えてる。


私が「おばちゃん」というHNで某SNSをしていたとき。
毎日お互いが訪問する仲という、面白い女性がいた。
彼女のところに、そのストーカーくんが友達として居たんだ。
日本文化をこよなく愛する私は(嘘つけ!)、ストーカーくんの
HNが気に入った。ちょっと彼の日記を読んでみた。


エロエロだった。 orz


運も悪かったのか、ちょうど彼がエロビデオに出演したときの
日記で、思いっきり退いた。だから初訪問から彼と友達になるまでは
かなり時間がかかった。


その後、何かのタイミングで日記を読むことがあって、
いつも内容がエロエロなのに、文章はとても魅力的であるのに気付いた。
ぶっちゃけ、おもしろかった。


婚外恋愛を楽しみたい奥様たちで、ストーカーくんのホームページは
いつも賑わっていた。彼女たちは彼との下品なネタで盛り上がってたけど
私は彼の文才を認めていて、決してエロエロな会話を楽しみたいとは
思っていなかった。 今でこそ嫌がらせばっかりで迷惑なストーカーくん
になり下がっているが、彼の文才は今でも認めている。


私は自分から書き込みはしない。相手から書き込みがあったときにだけ
返す。これはSNSを始めたときからずっとそう。はてなスターは初めての
人にもこちらから付けるけどねw


ストーカーくんから書き込みがあった。
「気になっているんですが『おばちゃん』って本当におばちゃん?」
ええ、もちろん、私は世間一般に「おばちゃん」と呼ばれるような
年じゃなかった。で、私が返したのが
「じゃあ・・・ずっと気にしていてください」
そう、当時流行したゴールドブレンドのCM。三谷幸喜唐沢寿明
パロディだった。(動画を探してみたがネットには無いらしい)


エロネタばっかりのストーカーくんも、このときはエロ抜きで
「はっぱ、くるくる回しながら」と乗ってきた。
実は彼の魅力はエロじゃなく、文学・文芸的なところにあるんだ。


残念ながら、そんなストーカーくんの魅力を表現する時代は短く、
リアルの一面も見えたりして、私が「ストーカー」と呼ぶようになる
ほどの誤解や噂があって、もう二度とは関わりたくない(お互いに)
相手になってしまった。 頼むから、変な仕組みの実験をするときに
私のブログを使うのはやめてくれw


奇跡的に、私の古いパソコンに、彼の芸術的な日記が一つだけコピー
してある。とてもいい作品だと思う。あれが世に出ないのは惜しい
くらいだ。このままきっと、捨てる時にフォーマットして、二度と
誰にも読まれることはないと思うが。