第49期王位戦

そもそも私が!こんなタイトルでエントリーを
あげるようになったことが、摩訶不思議。
火付け役は梅田さんだが、棋士たちの活躍を知るたび
将棋嫌いをさらなる将棋嫌いへと変貌させている!
もちろん、良い意味で♪…という解釈で良いと思うが。


どんな精神力なんですか!!


本日は将棋 第49期王位戦七番勝負の第五局二日目。
深浦棋士3勝 − 羽生棋士1勝
つまり羽生棋士が負けたら終わりの、ある意味決勝戦


しかも羽生棋士は第二局から三連敗している。こんな
ストレスのある試合があったもんだろうか?! と、
勝負の世界に生きる(生計立ててるんだから、まさに生きるよ)
厳しさを他人事ながら怖いと思う。
三連敗したら、普通の人なら相手に対して苦手意識を持って
しまうだろう。が、毎日が勝負の世界では「三連敗」なんてのは
特別でもなんでもないのだろうか??


王位戦第四局と今日の第五局のあいだに、竜王戦トーナメントが
あって、第五局を待たずして深浦棋士と羽生棋士は対局した。
このときは羽生棋士が勝った。
ふぅぅうん。。
苦手意識から逃げてたら勝負なんてできんてことやね。
このとき羽生棋士の(そしてたぶん全ての棋士たちの)精神力、
戦闘能力の強さに心底驚かされた。


第五局。
一日目の昨日8/26。また手なんか読めないくせにネットの棋譜
再現なんかを見てた。見るだけねw
見るだけなんだけど・・・昨日思ったのは
「なんか、試合運びが速くない?」


第四局の大盤解説を見に(ええ見にw)行ったときに、将棋には
序盤・中盤・終盤とあって、そのときによって戦い方が違う、
と教わった。
そのときに受けた印象からすると、この対局は羽生棋士
ガンガン攻めていっていて、なんか「中盤」とかいう感じじゃ
ないってこと。


夕方、棋譜再現は何度リロードしても変化がなかった。
諦めて落したのだが、この間、やはり長考があったらしい。
羽生棋士の126分(うろおぼえ)。うわぁ。。
1手打つのに2時間集中できますか? いや、無理だって!
私だったら途中で「昨日のドラマは良かったな」とか
考えちゃうよ! 小説書くのに2時間集中はできるけど、
羽生棋士が集中したのは対局中の何時間で、かつそのうちの
2時間を1手にかけたんだよ! もう、すごすぎるでしょう!


羽生棋士がどうやらガンガン攻めている、という私の印象は
遠山棋士のブログ「遠山雄亮のファニースペース」
http://chama258.seesaa.net/archives/20080827-1.html
で裏付けされ、ますます二日目が楽しみに♪


結果、午後四時十三分、97手までで羽生棋士の勝ち!
さあ決勝戦がまた延長戦に! 棋士の能力ってほんとすげぇ!


なんか隠していませんか?


さて、こんな大勝負はやっぱりリアルで投了を知りたい。
盛り上がりたい。
分かるわけないけど、まぁいいや♪ということで、昨日からの
予定通り、将棋会館へのこのこ♪w


もちろん、朝からの棋譜再現は見ていたのだが、なにぶん
こちらも仕事中なので(をぃ)画面に張り付いてはいられない。
金庫内での作業が多かったし、画面は何度かリロードして
見ていなかった部分を「一手前」ボタンを押しながら確認。
このとき私が見てるのは「何手目であるか」という数字と
動いた駒(赤座布団で表示)。


4時前くらいまで棋譜を見て、それからひと仕事して
将棋会館に着いたのは5時くらいだった。
大盤解説がちょうど始まったところ。


羽生棋士、深浦棋士のひととなりを聞く。
順位戦のとき郷田棋士(うろおぼえ)が扇の音がうるさいと
ひと悶着あったとのエピソードを聞く。
対局室はシーンとして、張りつめた空気が耐えがたい、
という話を聞く。
ふむ。確かにこういう話はなま棋士の口からしか聞けない。
しかし大盤解説はまだですか? 一抹の不安がよぎる。
ちょっとイライラっとしてたら、25分をすぎてようやく
解説開始。


解説が分かりにくい。解説者との相性が悪いのだろうか?
今までの解説(NHK含む)に比べて「間」が長い。


ついに途中で眠くなる。あり得ないことだ。
よほど解説者との相性が悪いのか。
いいや。
途中で気付いた。これは「間が長い」のではない。
解説が「間伸び」しているのだ。つまり時間稼ぎ。
「1七の香車」と「1八の香車」との違いの説明。
この違いが大きいのは分かるが、時間かけすぎ。眠くなる。
そして一抹の不安が二抹の、もとい明らかな不安に変わる。


「 もしかして投了してませんか? 」


そういえば解説が始まる前に「羽生棋士は夏、忙しい」
という話の中で「まだ竜王戦もあるし、王位戦も続くし」と
口をすべらせていたではないか。
王位戦も続く?」それは今日、羽生棋士が勝たないとあり得ない。
そして決定的な証拠が!



http://www3.topics.or.jp/49oui/kifu/


次の一手」というサービス企画だ。この次、羽生棋士はどう
攻めるか? 紙に書いて提出する。当たった人には抽選でプレゼント。


おかしい! この手、私、会社で見たはず!


ご記憶にあるだろうか? 私はものを画像で記憶する脳。
将棋の棋譜は意味を考えながらだと覚えられないが、映像で
見せられれば覚えていられる。
第五局、覚えるつもりは無かったが、棋譜は「見て」いる。


大盤をじーっと見ながら記憶をたどる。
私の頭の中にあるのは「何手目」という数字と、その時の赤い駒。
手数の順に棋譜をまさにコマ送りにしてたどる。
分かった。
覚えてた。
答えは「6四歩」。
企画参加するつもりが無かったから応募用紙を受け取らなかった
のだが、「提出一分前」には完全に思い出していたし自信もあった。
そして確信した。
この手が「次の一手」に出題されるということは、もう投了している


私の悪い予感は的中していた。私が会社を出ようとパソコンを
落したちょうどその頃、四国は徳島市で対局は終わっていたのだ。
やはり試合運びはいつもより速かった?
(羽生棋士の気迫?)


解説者は投了していることを悟られぬように説明したのだろうか?
だからあんな時間かせぎや「間伸び」があったのか?
でなきゃ説明中に眠くなんかなるはずないよ! 参ったねw
そうだな、投了したと分かってれば私も将棋会館行かなかったかも。
んー
今日はちょっと残念だったな。。