素人の形勢判断について

はてダのすごいところは、自分の書いた日記との関連性をみて、似たような
エントリーを編集画面に表示してくれるところ。
そんな機能から
対局中継と普及 - 将棋思録〜あり得べき世界の、そのあり得べき理由について、問う
竜淵庵 id:readingknowledge
を発見しました。

・ルールしかわからない指さない将棋ファン
・手を読めないし形勢判断もままならない
・駒の動かし方がようやくわかるぐらいの初心者


に向けて、対局中継を楽しめる方法をいろいろ実験してくださってるお方。
をを!
これはまさに対象は私ではないか?
「興味があって、なおかつ暇な人だけお読み下さい。せっかくの休日をつぶしても
 責任は持ちません。自己責任でお願いします。」
とのことなので、せっかくの休日をつぶして読ませていただきました♪


結論から申し上げますと、大変ありがたい試みです。
もうちょっとの工夫で、少なくとも私は対局の形勢判断を自力でしようと
するかもしれません。ぜひ、完成?させて欲しいと思います。


以前にも疑問に思って、既に使われている言葉なのに噛みついちゃたんですが
「指さない将棋ファン」というのが、どうも私は分かっていないようです。
「指さない」とは自分の意思が入っているじゃないですか?
どんな事情かは不明ですが、将棋を指せるのに「指さない」人のように感じます。


で、私は「指せない将棋ファン」です。あ、違った、「指せない将棋嫌い」ですw
たぶん上記表記の実験ターゲットは、私のような「指せない」に近いように思います。


「指せない将棋ファン」というのはですね…どれくらい理解してないかというと(汗
野球で例えると、防御率とか打率とか、そんなことも気にしないレベルです。
だけどテレビ中継の野球は見ますね。ご指摘の通り、形勢判断も適当にします。
何でするかというと。
もちろん第一にスコアボードです。それは間違いありません。
何回目か、どっちの攻撃か、点差はどうか。これくらは分からないと楽しくありません。
次に見るのは、出塁状況とアウトの数と、今投げたのがストライクかボールか。
欲しい情報は、たったそれだけです。


もう少し分かってくれば、4番打者は誰か?その人の成績はどうか、が気になるかも。


この時点で、既に私は「対象外」と思ったら、ここでストップしてください(笑)


これは一般論ではなく、私個人かもしれませんが、違和感があった箇所です。
また次も対局中継を見ようと思う選択肢です。

・いろいろ難しいことを言ってて、Aが勝つとわかる。
・なんか全然言ってることはわかんないけど、頑張って丁寧に話してくれて、Aが勝ちそうだとわかる。
・結構無口でポイントしか言わないし、わかんないけど、互角だとわかる。
・なんかやけに目を輝かせて話してくれて、いや全然わかんないんだけど、Aが勝ちそうだとわかる。
・やけに簡単そうな「こんなの楽勝だぜ」というような言い方で理由は教えてくれなくて、Bが必勝だとわかる。
・聞いたけどやっぱり何もわからない。


対局中継と普及
http://d.hatena.ne.jp/readingknowledge/20080802/1217644716


私は大盤解説が無いときにも棋譜再現の盤面を見ますが、上記の選択肢だと
「聞いたけどやっぱり何もわからない。」・・・(笑)
このときが一番、「次も見よう」と思います。


「もしかして、初心者にはわからないことが将棋の魅力だとでも強弁するつもりですか?」
うん。。。残念ながら、私個人は、わからないのが魅力です。。
上記のほかの選択肢は、どれもイヤです。
もしかしたら、今の解説がもっと良くなる?のだとしたら、他の選択をするかも
しれません。今は今の解説しか見てないので「わからないのが魅力」なのかも。
棋士たちの検討の様子が分かるのが一番いいです。大盤解説も同様)


現在、棋譜再現の下に表示される検討のコメントは、実戦とは違うことが
ままありますね?それはご指摘の通り、将来のことなので分からなくていいです。
でも「ああかも」「こうかも」「難しい」というコメントだけで、盤面を見ながら
自分も考えるんです。意味なんか分かりませんが、そういう手があるのか、と。
で、実戦は全然違う(笑)
「やっぱり形勢はこっちだ」と簡単にひっくり返ります。充分、楽しいです。
ああ、やっぱり今日もヨーグルトとバナナとチョコか、とかねw


かといって、決して「駒割グラフ」や「スコアボード」が不要だとは思いません。
特にコメントが表示されない中継では、やはり在ったら良いと思います。


そこで実際に作って頂いた「王位戦第六局」のグラフ、ボードと
将棋スコアボードと駒割グラフ
http://d.hatena.ne.jp/readingknowledge/20080927/1222531938


その対局、大盤解説に行った自分の日記を比較してみました。
http://d.hatena.ne.jp/green_summer/20080910/garyouhousu


この対局は二日間に渡って行われていますが、私の日記には
一日目の内容は全然分からない、と書いてあります。
グラフを見てみます。
たぶん「後手一手損角換わり」だったので、深浦王位が序盤にガーンと
マイナスになっているのでしょう?しかしあとは平坦です。
つまりどちらとも優劣のない対戦だったということでしょう。


しかし二日目、私は会社を出る前に棋譜再現を見ています。

会社を出る頃の盤を見ると、なんだか将棋会館に着いた頃には
終わっちゃっうのではないかと思った。


これは、手数から思うに、おそらく深浦王位がマイナスへと
下がっていっているあたりじゃないかと思います。


それからあとは大盤解説を聞いています。日記には

対局はまるで大喧嘩してるみたい(素人目)。
なんかすごい迫力。解説者も「これは終わらないかも」。


素人目と書いてありますが、たぶん解説者が「これは強く出ましたね」
「これは応戦しますよ」とか発言されているのだと思います。
だからきっと「激しい戦いなんだ」と思っているのでしょう。
グラフはどんどん上がってきている場面でしょうか。

大喧嘩をしていると見えた将棋が、突然深浦棋士の我慢大会
みたいに見え始めた。
「羽生さんの守りが堅い。これは攻めにくい」という解説。
それからまもなくして投了した。


まさにグラフはその通りですね。
しかし「我慢大会」とか解説者のコメントにあるような
「羽生さんの守りが堅い」のは、グラフからは読めません。
で、「スコアボード」ですね?(笑)


残念ながら終盤の「スコアボード」が掲載されていませんので、
なんとも言い難いのですが、「羽生さんの守りが堅い」というのは
点数で出るんじゃないでしょうか? そしてもしかしたら
深浦王位の攻撃陣のグラフを見れば、攻めにくいのも点数化されてる
かもしれませんね。


正直なところ、「攻め筋の太さ」「攻めの速さ」が何の意味か
全然わかりませんが(爆)
それは慣れてくれば「なんとなく」わかるかもしれないし、ぶっちゃけ
意味分からなくても数字だけ見てればいいのかもしれません。


ということで、これはとても素人に(いつの間にか素人という表現にw)
優しい方法かもしれません。
あくまで、おそらくターゲット層の中の一人の感想なので
あまり参考にはならないかもしれませんが。いつか完成させて、
万人受けする日を心待ちにしています。