勉強の仕方(下)

なにごとも「基本」が大事。と(上)では書きました。しかし
本当のところ、どこまでが「基本」なのさ? って感じですね。
スキーに例を取りましたけれど、あれはあくまで「素人」の
基本であり、私がモーグルの指導ができるからといって、
コークスクリューまで出来るわけではありません。



それは永遠の課題ということで、私が現在、基本から勉強したいと
思っている件について。
言わずもがな、将棋ですね。(←突っ込まれる前に)


どこまでが基本、ということに関しては、私には想像もつきません。
私的には「平手で指せるようになったら」と思ったのですが、
将棋塾の大先輩に「平手で指そうと思えば、いつだって指せるのよ♪」と
指摘され、うーむ、そうなのか?と悩んでいるところです。
「指そうと思えば指せる」は、私が(上)で書いたところの
「板さえ付ければリフトにのってガンガン我流で滑って来れる」に
当たるような気がするんですよね。だから私がやりたい「平手で指せる」
は、ちょっと意味が違うように思います。


じゃあどこまで勉強したら「平手で指せるのか?」
スキーだったら「ここまでやれば、あとは個人で経験積むだけよ♪」と
線引きしてあげられるのですが(苦笑


では、遠山四段に登場して頂きましょう♪ご本人は今頃、サンフランシスコで
将棋を教えていらっしゃるはずですw*1 めざせ、グローバル化将棋元年!
あ!超蛇足!
梅田さんが竜王就位式で挨拶なさったことの少しが「将棋世界3月号」に
載っていたのですが、将棋連盟のページにも少し載っています。
第21期竜王戦就位式
私には「グローバル将棋元年」と聞こえたのですが、他の発行物によると「グローバル将棋元年」だそうです。

勉強方法


色々な所でファンの方に聞かれるのが表題の件。
この間もまだ始めて間もない子供に「どうやれば将棋が強くなりますか」と聞かれ、一瞬返答に詰まりました。


どんな勉強をすれば将棋が強くなるか、というのは強い弱い関係なく悩む問題です。
当然その人に合った方法があるので、一概にこれが良いというのはありません。
「ご主人様、王手です」の時にも色々悩みました。


一つ言えるのは楽しいと思える方法が最善だという事。
詰め将棋を解く、定跡を覚える、指しまくる、棋譜を並べる、本を読む、この辺りでしょうか。


さきほどの子供には「本をいっぱい読みな」とアドバイスしました。彼の場合、自宅に山のように将棋の本があるはずなので。


(以下 略)


遠山雄亮のファニースペース
http://chama258.seesaa.net/article/112700509.html


楽しいと思える方法が最善」ということなので、採用させてもらいました♪
楽しい≒我流 の可能性は大ですけれども。
ただ私の場合、将棋連盟の将棋塾に通ってるよ♪ というのが、どこか
安心感になっています。
将棋塾を選ぶのに、私はなんのためらいもなく連盟主催のものに
決めました。立地的に家から通いやすいことは承知していましたし
(ど素人の割にはずいぶん大盤解説に通ったほうだと思う)
日本の将棋の本拠地(関西将棋会館もあるけどw)ですから間違いない、
という感じでしょうか。なにが「間違い」になるのか知りませんせど。


で、今ごろになって調べてみたら、ほぼ同じ条件で
囲碁・将棋チャンネル」の将棋教室があるのが分かりました。こちらでも
間違いはなかったでしょうが、同じなら将棋会館で良しですね。
というか、一番近いのがこの2つ、ってところで、もう天が与えた奇跡です。


テキストを買ってきて、独学という手もあったでしょうが、テキストには
いつも一番いい手しか載っていません。あるいは悪手。
将棋塾の良いところは、指導対局
「これも悪くはないけど、もっといい手があるよ」と教われるところです。
どうして「もっといいの?」という質問ができます。そして「悪くはない」のも
「どうして?」と聞くことができます。


たぶん「基本」のすべては学びきれないでしょうが、独学よりは
はるかに良い、と思っています。まずこれが根底にあり、では、この他、
私はどんな「自分の楽しいと思える」勉強をしているでしょうかーw


1.一手詰めドリル
「楽しい?」と聞かれると、ぶっちゃけ「一手詰め」ですから
楽しくはないですね。王手をかけるわけですが「ここしかないじゃん」
ex.1筋に居る玉に持ち駒が桂馬のとき
という問題もありますので。これを1日20題。


本当は藤倉先生に「30問やれw」と言われてるのですが、
湯上り20問やりますってーと、ちょうど良く眠くなるのです(爆)



2.ネット詰め将棋
「解けねー!!」と半狂乱になっていましたら、「初心者向け」といいつつ
「初段向け」でしたw 解けるわけがないよ、をぃ(笑)


良く見たら、そのサイトにはヒントボタンがあり、それを押すと
次の一手が分かります。いきなり一手目から答えを見てるわけですがw
一問目は9手詰めでした。 解けるわけがないよ、をぃ(再)


このサイトは私には早すぎw と即断できたのですが、これ、
会社の昼休み、昼食の終わった15分くらいに毎日やってます。
やってます、って解いてるわけじゃないですよw答えを見てるんですw


答え(ヒント)を何度も何度も見て、自分で通しでできるようになるまで
繰り返します。すると、最初は「んじゃ、こりゃ??」と思っても
なんとなく玉を詰めるまでのストーリーが見えてきます。
敢えて取らせて玉を動かし、と思ったらまた打って玉を元の位置に戻し、
邪魔者が居なくなったところで詰み! みたいな。最長21手というのが
ありましたwとりあえず21手、散々繰り返してみましたw


この勉強をしてて他に気付いたのは「駒の数」です。
金打つ。玉逃げる。金追う。玉逃げる。また金打つ。玉逃げる。金追う。
盤のすみまで追いやり詰み!
その光景があまりに馬鹿馬鹿しく見えて笑っちゃったのですが、これは
持駒が足りてたからできることなんだなー


このカンニング型詰め将棋は意外と侮れないのではないかと思ってますw


3.次の一手問題
週に一度、火曜日にやります。これは私には完全に時期尚早な勉強方法でしょうw
読めもしない局面を読もうとし、しかも指せもしない平手で、自分はどこに
指すか考えているんですからw
しかも考えた結果、答えが選択肢になかったりして(爆)
そうするともう一度、考え直しです。 完全に時期尚早と分かっていながら
「盤面を見るのに慣れるかな?」と思ってやってます。
変な癖がつく、危険な方法かなー?(笑)


4.本を読む
必ずしも悪いとは言えない勉強方法でしょうが、読んでる本が問題です(爆)


上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))

上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))


佐藤康光の寄せの急所 囲いの急所 (NHK将棋シリーズ)

佐藤康光の寄せの急所 囲いの急所 (NHK将棋シリーズ)


どちらも私には時期尚早ですw なのですが、読み始めると
ふむふむ、と読んでしまうのです。恐らくこれは何度も繰り返して読む
本ですね。一回目の今は「こんなことが書いてあった」となんとなく
記憶できれば良いのかしら?
羽生名人、佐藤棋王、もったいない使い方してすみません。。


羽生名人の本は、初心者の実戦を解説しています。形勢悪いけど
こう考えると逆転するね。みたいな。
佐藤棋王の本は、この戦形の弱点はここ。こう攻めるといいよ。
という感じ。
学校の英語のテキストで喩えると、
羽生名人の本が「リーダー」で佐藤棋王の本が「グラマー」って感じ?



5.定跡をならべてみる
おいおい!順序、もっと上だろうが!(笑)
これはグレグレで将棋塾に行く前に、前回の復習として
100均駒(一応木製)と将棋会館で買った布盤を使ってやります。
パチっという音がしないのでやる気がしません(違!


ほんとは、これは場所を取るし、真剣に定跡本を見なければならず
しかも覚えなければならず「楽しく」にはほど遠く(だから違w)
やらねばのぉ…と思いながら順位が下がってます。


復習ではなく、囲い方を覚えるときにはつべこべ言ってないで
100均駒と布盤で並べています。参考書は



これ、子供用じゃん?! あははw でも囲いは分かり易いですよーw
まだ6枚落ちでの指導対局なので、私は美濃囲いのできそこない
みたいにしか守っていませんがw
10枚落ちのとき、試しに高美濃囲いにしてみたことがありますがー
今思えば、指導対局中に遊んでるようにしか見えませんねーw


番外 佐藤棋王の本


佐藤康光の将棋を始めよう (NHK将棋シリーズ)

佐藤康光の将棋を始めよう (NHK将棋シリーズ)


本屋に行ったときに勢いで買った本です。とても分かり易いです。
が、この本の前半を読んでる、とか言ったら将棋塾の先生に怒られそうですw
たまに相手玉の斜めうしろに金を打って、「それ…王手のつもりですか?」
と先生たち(←複数形、要注意!w)を呆れさせる私には貴重な本かも。


番外 大盤解説ほか
私はこれが一番、侮れないと思うのですが。
よりによってタイトル戦やらA級戦やらを見に行ってますから
「基本」などとはほど遠く、むしろ「将棋とは未知である」って感じです。


特に聞き手無視の棋士3名による「大盤検討会」などは、本当に面白い♪
「これは無いよねー」
「でも、ちょとやってみます?」
と、当たり前のように駒を取ったり動かしたりしたのち、
「あー」
これはひどい
「やっぱり無いね」


爆笑ですね!


大盤ではないですが。棋譜中継のコメントもかなり勉強になってい・・・
る、ばず。。 いろいろあったようで、棋王戦第三局のコメントは
プロ棋士が入力されてました。
火に油を注ぐわけじゃないですが、やはりプロ棋士のコメントは
形勢判断など正しそうな印象。A級戦の片上先生の予想もかなり
当たっていたようですね(私はテレビを見てました)。
もちろん、全然、まったく予想もしてなかった事もあるのですが。


このコメントを読んでいると、場面場面の考え方が分かってくるような
気がします。ええ、ええ、私の場合、まだまだ錯覚でしょうけど。


というわけで。
遠山四段がお薦めの勉強方法のうち「詰め将棋を解く」以外、
まともにやってないわけですが(爆)


いいんでしょうかねぇ、こんなことでw

*1:嘘でしたw一ヶ月間違いwさくら祭りは4月です