祖母、逝く

母の実家の土地をかう、とか夢みたいな日記を書いた矢先。
実家の整理に母が帰省したら、実は祖母が危篤。


数日前から具合が悪かったらしいけど、帰ってみたら
「今週末が峠です」な状態で、母も慌てて?私ら孫にも知らせてきた。


まだまだ上半身がまともに動かないから、荷物が多くなる冬季には
行かない予定だったけど、事情が事情なだけに、すぐに飛んだ。


一足早く着いた弟Bは、それなりに意思疎通できたようだが、
私が着いたときはもう意識の混濁が起きていて、私のことは分からなかった。凹


兄弟、従兄弟、また従兄弟と、入れ替わり立ち替わりやって来て、
賑やかになったせいか、その週末は看護師も「持ち直したかも」と言うほど
顔色も戻ったのだけど。
そしてみんな、安心してそれぞれの都市へ戻ったのだけど。


水曜の夜というか木曜の朝というか、真夜中に母からメールが入った。
「いま、永眠しました」と。
もう、ビックリ。持ち直したんじゃ、なかったのか?!


旅行用の寝巻を洗濯しないまま、また袋に詰めて再び祖母の元へ。


最期に立ち会った?従姉妹が「寝てるみたいな顔色よ」。
見ると、数日前よりもよほど穏やかな、まるで微笑んでいるかのような顔で
祖母は眠っていた。
「来たよ」と声をかけたら、目を開けそうな。


通夜、葬儀と時間は過ぎたのだが、祖母の顔色は変わらず健康そうに見えて、
いつ生き返るのかと、みんな楽しみにしたほど。
(この一家は、テレビででもやりそうなサプライズを日常的にやっている。
現に、通夜・葬儀に、予定よりも四人も多い人数が出没した)


しかし、さすがの祖母も、ドライアイスで冷やされてタイミングを逸したらしい。
まあ…骨になっても、出てきてお茶に合流しそうではあるけれど。


母と従姉妹が、祖母の手を握りながらバカ話をして笑っていたら、
突然、呼吸が止まったとのこと。
大往生である。
下の従姉妹は「これで生き返れと言うのも酷な気がする」と。


祖母も、やっぱり死ぬんだなぁ… なんとなく、死なない気がしてたよ…
生きとし生けるものの理ですか。


桜が開いたのを見て、東京に戻ってきた。
もう春だなぁ。