宗教勧誘と私

この秋、宗教勧誘されていることは、
以前にもブログに書きました。


すぐに断らずにいるのは、勧誘者その人が嫌いではないのと
…ここで言うのは、宗教の話をしなければいい人、という意味
その宗教が私にとってどうダメなのかを、きちんと見極めたいから。


単純に「興味がない」と断る手もあるのだけど。


しかし、やはり懸念した通り、その宗教は私の倫理観には
合致しません。
その教えというより、布教の仕方が。


その人が言うには、
私が入信に二の足を踏むのは、悪魔が邪魔をしているから。
悪魔が邪魔をするということは、その宗教が正しい証拠。
もし、私の母が入信を止めたとしても、私が母を説得することが
救を得られる方法なのであり、
母に隠そうとするならば、悪に負けることであり天には行けない。


この勧誘文句は、私の地雷を踏みまくったうえに、
邪教のレッテルを貼るに相応しい、とまで思わせました。


ブッダが出家しようとしたとき、彼が王子だったこともあり
家族、家臣から猛反対を受けました。
それはブッダの宗教(当時はバラモン教?)が否定されたのではなく
跡取りの問題。


その上、ブッダには息子(後の王となるはずの嫡男)が生まれたばかりで
ブッダ自身が出家を迷うほどだったというのは有名な話。
ブッダにとって、王子という立場と息子の存在は
悪魔の囁きに等しかったのでしょう。
(ちなみに、本当の悪魔の囁きは、悟りをひらく直前直後に聞こえた)


では、私にとって。
母がこの宗教を嫌っているのは、たぶん私が赤ん坊の頃、
日の昇る前の早朝から、窓を開け放って大勢で呪文を唱えまくったから。
「他人の生活を考えない迷惑な団体!」だから…だと思います。
そんな団体に私が入るなんて言い出したら、猛反対でしょう。


母が反対するのは、悪魔が母に乗り移って邪魔をするのではなく、
母に「迷惑!」をかけた、暴力的行為の代償。
悪魔のせいにするのは、責任転嫁の最たるもの。


しかも、私は、母を説得しないと天にいけない? 悪の所業?
これは、明らかに脅しです。
「地獄に堕ちる」とは言っていないけど、暗喩ですし
呪いの呪文です。


何よりいけないと思ったのは、そうしてもし、私が入信したら、
勧誘した彼女の徳が上がって、彼女は天に近づくという
教えでした。
脅し半分で勧誘して自分のポイントを稼ぐ。
違法なキャッチセールスでネズミ講をやってるようにしか
受け止められません。


彼女の子どもは、キリスト教の教会で賛美歌を歌うバイトを
していると言います。
私と母の関係に干渉するなら、まず賛美歌を止めさせなさい、
と言いたいです。それこそ、お金のために他教に准ずるなんて
悪の囁きでなくて、なんでしょう。


宗教が理解されない難しさは想像出来ますが、
逆手にとっているようでは、本末顛倒です。