ある女性のこと

その女性は、小学生の高学年から高校生くらいまで、
いわゆる"引きこもり"でした。


ラジオを聞いていたようで、一般常識的なものは
想像していたよりも身に付いていて、
20歳を超えてからは海外旅行にも行っていて、
それと知らされなければ、そんな過去があるとは思えないほど。


そんな彼女に、一方的に手紙を書き始めたのは、
まさに彼女が不登校の高校生の頃。


昨今の気象だとか、最近私の興味のあること、
たまには季節の流行物などのプレゼントも着けて
一方的に送っていました。


一方的だったのは、彼女からはほとんど返信がなかったから。
「お便りください」と書いたら、彼女の母から
「プレッシャーになるから、返信は期待しないで」と言われ、
それからは「手紙は迷惑?」か確認しながら送っていました。


読まずに放置された時期も数年あったらしいけど、
まとめて読んでからは、たまに返信があったり
誕生日にプレゼントが届いたりしました。


そんな一方的な状態でも、私が彼女への好意を棄てなかったのは
幼い頃の記憶と、「私はあなたを信じてる」想いを
ずっと伝えていたかったから。
見返りがないから止める… そういうモノではなかったから。


しかし、そんな彼女との仲が崩壊しようとしています。


体調を壊し、精神的に不安定になった彼女が、わたしの
このブログに書いた彼女についての記述に
苛立ったことが原因でした。


朝7時、彼女から初めて携帯メールがありました。
ブログを削除して欲しいと。
通勤のバスの中だった私は、すぐにはそれを実行せず、
まずこのメールが本当に彼女からなのか確認することにしました。


悩んでいた彼女に、彼女の母が
「それなら削除するように頼めばいい」と薦めた結果だと
わかりました。
朝7時にも驚いたけど、彼女とその母は、もっと早い深夜から
そんな問答を続けていたことも分かりました。


私は一度上げたエントリーは下ろさない主義です。
下ろすようなエントリーなら、最初から上げない。
ある女医が決意を込めて「失敗しないので」という心意気に
近いものがあります。(え


該当のエントリーを見たら、彼女のことは2行しか書いてなかった。
エントリーの主旨に対し、おまけのような位置付けでした。
だからその2行だけを削除するのに了解しました。
しかしそのエントリーは、公開からまる一年以上過ぎていて
今更削除してどうなるものか?


それでも彼女の気が休まるならと、遅くなった削除の報告をしたとき
彼女の母は言ったのでした
「もう二度と見ないから大丈夫」


二度と見ないブログを削除させられた、私の気持ちが想像できますか。


今まで彼女が私に対して、プレゼントのお礼を言いたくても
照れて言えないときなど、彼女の母がずっと伝言してきました。
時には私の母まで介して伝言してきました。


そんな伝言はするくせに、彼女にとって一番言いにくいことは
本人にメールさせるなんて、どういうことでしょう。


このことがあってから、私は彼女に手紙が出せません。
彼女がどんな気持ちでいるか、分からないからです。
拒絶した相手から、まだ手紙が来たら不愉快でしょう。


私が、彼女に対しては、今でも怒ってなくて
具合が良くなることを信じていることも伝えられません。
彼女からのアクションを待つしかありませんが、
今までの傾向からも、彼女にとっては高いハードルだと想像できます。


こんなふうに関係がこじれることは想像できただろうに
彼女にメールさせた人こそを、私は…


本当に二度とブログを読まないなら、二度と関係は復活しません。
でも、もし読んだとしたら、
本当はどうしたいのか、素直な気持ちを知らせて欲しいです。